ちかくにまなぶ

近くから学んだことを書き残すブログです。

続・心の会計

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続きを書くほどの話でもないと思ってたのですがオチがついたのでメモを。
この話を読んだ後輩に、「10円入れればよかったじゃん」と言われました。 

chikakuni.hatenablog.com

僕はこいつ話の趣旨がわかってないのかと疑いの眼差しを向けてしまったのですが、よくよく話を聞くと、こういう考え方もあるようです。

 

「10円は苦(9)を越えるので縁起がいい」

ぽかーん。ということは、今回の10円玉と5円玉の交換は、ゲン担ぎVSゲン担ぎで価値が相殺されているということになります。なんならマイナス5円損しているだけ。5円損してご縁を同僚に授ける慈善事業。こんないい子な僕ちんに罰を与えるなんて神は実に罪深い。
これからお賽銭は、無理矢理にでも語呂合わせして心のお会計としようと思います。いや、これはフレーミング効果だな。

 

僕のちかくからは以上になります。

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

 

 

読後の感想『ファンベース』

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さとなおこと佐藤尚之さんの『ファンベース』読み終わりました。まだ消化しきれていない状態で書いている(音声入力なので厳密に言うと喋ってる)ので深い考察でないことはご容赦いただきたいのですが、初読の感想として、一番心に残ったことを書いていきます。『ファンベース』の内容については、以下のリンクがよくまとまっていたのでこちらをご参照ください。

asa-shibu.tokyo

読んでいて一番面白かったのは、「共感を強くする」の項の、「ファンであることに自信を持ってもらう」という一節でした。""「この商品が好きな自分ってイケてるのか。」「この商品のファンって言って笑われないか。」「この商品を友人に勧めても大丈夫か」""という意外と自分の熱意に自信がないファンのインサイトが切り取られていました。
これは議論の場でよく見受けられることと似ていると思います。2ちゃんねるのスレを見ていても[A]という論理展開がされている際に、その逆説である[B]という論理を書き込むのは勇気がいることです。ただ、一人が[B]ということでその書き込みが連鎖してようやく議論の場として成立つするという板を何度も見てきました。何が言いたいかというと、最初の一人になるということにはそれなりにエネルギーが必要ということです。
そもそも、商品が好きになった人は、商品のファンであることがA(イケてる)なのかB(イケてない)かすらも分かっていないかもしれません。それをまず認知させることが一つのブレイクスルーになる可能性は大いにありそうだと思います。
本著で、一方法論として記載されていたのは、意外にもマス広告を打つ、ということでした。CMというと、どうしても新規の顧客認知に目先がいきそうなものですが、よくよく考えてみると納得しました。テレビなどは大衆に受け入れられているメディアです。「マス」メディアというほどですから、そこに反論の余地はないと思います。つまり、「テレビで取り上げられた」ということは、自分の好きな商品が、世の中に認められたと言うことになります。こうなるとファンは自信を持って商品を勧めやすくなる、というわけです。テレビを通して共感を強くする機会を創出するというわけですね。
この場合はテレビを例に挙げましたが、インフルエンサーなど一定の認知がある人の一声というのも影響力としては申し分ないと思います。ただ、その場合注意すべきなのは、「インフルエンサーのファン」なだけで商品への思い入れが自体は希薄化してしまうことです。商品を好きになってもらう文脈の中の一つとしてインフルエンサーが存在するわけで、「インフルエンサーを引き立てるための商品」になってしまっては本末転倒です。そのあたりは古典的なブランディングの概念が参考になる気がしています。

ブランド・マインドセット

ブランド・マインドセット

 

このように、一定の商品のファンであることを肯定する理由づけをしやすくする空気づくりというのは、今のマーケターに求められるスキルの一つなのかなと本著を通して思いました。当然ながら数字は出せませんが、今運営しているメディアでも、この「共感を強くする」で紹介されている法則はしっかりと実感値としてとらえることができています。これは広告代理店の時では得ることができなかった感覚だったりもするので今とても良い経験ができているように感じます。
ただ、やはりマーケッターというのは圧倒的な結果を出さないと認められない、名乗れない職業かなとも思います。その割に泥臭く地味で、なかなか結果はでません。ことマーケティングにおいて一過性の成功は追随が楽なことが多く、テクノロジーの発展や資本力によって圧倒されてしまう可能性が高いと僕は考えいてます。そう考えると今は腰を据えて目の前にいる顧客である「ファン」と向き合っていくことが、急がば回れではありませんが、近道な気がしています。
読後ほやほやで体系だてて述べられていないですが、今回の『ファンベース』含め、昨今トレンドとなっているマーケティング関連書籍3冊の共通点が少しずつ見えてきています。キーワードは「空気を編集する」ということです。それは機械には絶対できないと考えていて、考えがまとまってきたらまた書きたいと思います。

僕自身さとなおさんの書く本のファンで、関連書籍『明日の広告』から本作まで追いかけていますが、毎回の如く、今回もとても多くの気づきを得ることができました。さとなおさんのように歳を重ねても「今の空気」を捉えて編集できるようになりたいと思う今日この頃です。

 

僕のちかくからは以上になります。

ファンベース (ちくま新書)

ファンベース (ちくま新書)

 
明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)
 

 

 

 

心の会計

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心の会計(メンタルアカウンティング)という言葉があります。最近『ヘンテコノミクス』という本を読んで、行動経済学について事例を踏まえて漫画で学び直しているのですが、改めてこれは面白いなと思ったものを何回かに分けてブログの題材にしていこうと思います。行動経済学と言えばダン・アリエリー先生ですが、『予想通りに不合理』とか面白いけど結構分厚いんですよね。こちらの本はサクサクと学び直せるのでとてもいい感じです。 

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

 

今年の初詣、愚かな僕は「いい男になりたい」と願って顔面に怪我を負ってしまったわけですが、その手前で僕はお賽銭に使う5円玉がないことに気付きました。会社の同僚と一緒だったので僕は10円玉で5円玉をもらったのですが、同僚は5円玉が1枚しかもっていなく、その1枚を10円と引き換えにもらいました。

chikakuni.hatenablog.com

この時、僕は5円玉が2枚欲しかったわけではありません。そして10円玉1枚が惜しかったわけでもありません。もちろん同僚に後で5円もらいに行ったりもしていません。ただ、金銭的なやりとりを鑑みると僕は5円損する判断をしています。お賽銭という行動において僕は、10円玉より実質損をする5円玉1枚の方が価値が高いと優先順位をつけたということです。こういうのを心の会計というようで、実際の貨幣が持つ価値とは別で心理が作用し優先度を決めて価値をつけるという行動を指します。…今思うとこのやりとりでバチが当たったのかとも思うわけですが。

この考え方は、今の仮想通貨事情に置き換えてみると面白いかもしれません。あなたは1万円入った財布を落とすのと、1万円分の仮想通貨をハッキングされた時どっちが傷つくでしょうか。この場合の判断は、流れが早いあまり揺らぎがちな現代人の価値観の指標になるかもしれません。

 

僕のちかくからは以上になります。

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

 
考えの整頓

考えの整頓

 

 

 

ライブの副産物

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ちょっとブログあいちゃいましたね。三連休と有給休暇のあわせ技を使ってちょっぴり休暇だったのでした。昨日は幕張までThe xxのライブに行ってきました。


The xx - "On Hold" performed on Saturday Night Live


Jamie XX feat. Romy - Loud Places - Live du Grand Journal

いやー、本当良かった。内容は近年行ったライブの中で最も良かったと言っても過言ではありません。1stから最新アルバムまで網羅されている素晴らしいセットリスト。歌心ある二人の混声ボーカルにJamie xxのDJ。ボーカルであるギター・ベースでも十分成り立つところを、4つ打ちが混ざることで唯一無二の存在感を放っていました。そして何よりもメンバーのオーディエンスへの気遣いが素晴らしかった。会場の熱気も相まってなんというかとても温かい場が出来上がっていました。筆舌に尽くしがたいとはこのことでしょう。来日したら必ず見に行きたいアーティストがまた1人増えました。

 少し話の時系列を巻き戻します。今回のライブのオープニングアクト(前座とは言わない)はD.A.N.でした。正直あまり聴いたことはなかったのですがこちらも素晴らしかった。気だるくて音がしっかりしてて。The Great Escape 2018にも出るらしい。かなり実力派なんですね。(てかきゃりーぱみゅぱみゅGreat Escapeでるんだ…)

greatescapefestival.com

D.A.N.の後は主役であるThe xxを待ちます。その間はトイレ休憩を兼ねたDJ PLAY。お決まりの流れです。僕はこの待ち時間のプレーが結構好きです。売れ線の曲ばかり流されると萎えますが、今回は結構いいライン攻めてくれて、知らなかった曲をShazamでためることができました。

DJがプレーを通して間接的に曲を教えてくれる感覚が好きです。こういう偶発的な出会いが最適化に向かうWebの世界にいると減るなと思っています。いつも自分の好きな似たような曲ばかり聴いてしまう。それは自分を狭めることにもつながってしまう気がして何となく気が進みません。僕はKindle電子書籍ばかり読んでいますが、本屋に行くことを欠かさないのは、書店員に本との出会いの機会を作ってもらいたいからです。Amazonのレコメンドエンジンを超越した自分と本との出会いを期待しているのです。協調フィルタリングの外に本当に面白いものはあると僕はどこか期待してるのかもしれません。友人からのおすすめは機械を超越すると考えているというわけです。機械を超える機会を与えられたいし与えたいってか。

話を戻すと、こんな副産物をおまけの楽しみとして僕はたまに現場に向かうわけです。今回の副産物はこんな感じです。


Chromatics - Cherry


Drake - Passionfruit (Lyrics) [With Audio] | RAJIVDHALLMUSIC | COVER

Drakeは人気出てから聴けてなかったので改めて聴いてみようと思いました。一番好きなのはBest I Ever had。それにしてもJamie xxのLoud PlacesからOn Holdのつなぎは素晴らしかった…。と遅れてきた主役があっさりとおまけを超えていったのでした。主役は遅れてやってくる。オープニングアクトから40分待ってたよ。近いうちにまた来てね。

 

僕のちかくからは以上になります。

I See You [帯解説・ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] スペシャルプライス盤 (YTCD161JP)

I See You [帯解説・ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] スペシャルプライス盤 (YTCD161JP)

 

 

断酒日記

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年明けにお酒を通して顔面を怪我をしてしまい、それ以降お酒をやめているのですが、やめてよかったことはあるかとよく聞かれます。正直なところ効果を感じてることはほとんどなく、人に会うことがやや億劫になるという多少マイナスを感じてるくらいのものです。 

chikakuni.hatenablog.com

まず飲めない飲み会は、単純に疲れます。飲んでたときはオールフリーで酔えると豪語していましたが、嘘でした。だんだんと上がってくる周りの人たちのテンションに合わせられません。僕の秘めたる社会性が「申し訳ない」という言葉を脳に語りかけだします。そのおかげでどんどんしゃべらなくなる。そして12時を過ぎるととても眠くなります。逆に言えば、酔っ払ってる時はてっぺんなどを通過点でしかないので、酒が入っておかしくなって当たり前だなとも思いました。

一つ良かったことがあるとすれば、飲み会の後普通の生活ができます。普通の生活とはお風呂に入ったり、読書したり、ちょっと運動したりといった仕事帰りと同様のあれこれです。家帰ってバタンキューではなくなるのです。これができる分、やや精神面・肉体面共に健康になったりするのかなと思いましたが、まだそこまでの効果は感じていません。なんならいまちょっと体調悪いです。

とりあえず飲んでいる時の自分を省みる機会だと思いしばらく続けてみようと思っています。一旦の目標は2月28日です。ただ、ここまで飲まないと復帰する意味ってあるのかなと思い始めてしまっていて、もしかしたら下戸になるかもしれません。…それはないか。

 

僕のちかくからは以上になります。

不老超寿

不老超寿

 

 

 

雪を楽しめる人と楽しめない人

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大人になっても雪は楽しめるというお話。僕はもちろん雪合戦をしようですとか、雪だるま作ろうー♪とアナ雪チックなことを謳いたいわけではありません。

この投稿を見て、どんな状況でも機転をきかせて自分の行動を変えることができる人っていうのはいるもんだなと感心したのです。

まさに大人の雪の楽しみ方。さすがさとなおさん。永遠の憧れですね。

僕は『人生ピロピロ』からさとなおさんのファンで『うまひゃひゃ讃岐うどん』を読んで香川に飛び立ち、『明日の広告』を読んで広告業界を志すことを決めた人間です。宣伝会議の講座で初めて金の鉛筆もらったのもさとなおさんからでした。『明日の広告』10回くらい読んで取れたから嬉しかったな。新刊の発売も控えているようで、とても楽しみです。  

ファンベース。今考えていることと少しでもリンクしていると嬉しいな。
 

僕のちかくからは以上になります。

人生ピロピロ (角川文庫)

人生ピロピロ (角川文庫)

 
うまひゃひゃさぬきうどん

うまひゃひゃさぬきうどん

 
明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)
 

 

 

 

2018年1月に読んだ本まとめ

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あっという間に2月ですね。寒気の到来もあり、寒い日が続いていますが風邪をひかぬよう栄養をしっかりとっていこうと思います。
1月は8冊の本を読むことができました。昨年100冊に到達した段階で気が緩んでしまったようで1月前半はかなり怠けてしまいましたがふんどし締め直して8冊までもっていけました。読んだ本を簡単に紹介していこうと思います。

 

1.『ゾーンの入りかた』 ★ 

ゾーンの入り方 (集英社新書)

ゾーンの入り方 (集英社新書)

 

年始から室伏広治が何故か気になってしまい購入しました。ゾーンとはどういうところから実際に体を動かしていかにゾーンに入るかというところを中心に語られています。自分のパフォーマンスに首をかしげるスポーツ選手に対する室伏選手の意見が面白かったです。 

2.コンビニ人間 ★★★

コンビニ人間

コンビニ人間

 

これは面白いすね。今だからこそ売れる小説だと思います。調べてやっぱりそうかと思ったのは著者の村上さんが未だにコンビニで働いてるということです。半私小説みたいな感じなのでしょうか。右向け右が正とされる世の中へのアンチテーゼ。痛快です。

3.正しく悩む技術 ★★★

正しく悩む技術 : 「なんとなく...つらい」あなたを救うヒント

正しく悩む技術 : 「なんとなく...つらい」あなたを救うヒント

 

読後すっきりするいい本でした。カウンセラーの方の本はこのような読後感を覚えることが多いように思います。自己嫌悪に対する言説が面白くて、「自己嫌悪することで自分をごまかしていないか。自己嫌悪に陥ったので良しとしていないか。自己嫌悪を一つの達成としていないか」という意味合いで語られていました。自分はよく自己嫌悪に入って終わってるのでサイクルを変えていこうと思います。

4.ポジティブ会議 ★

たった一度きりの人生をマックスに!  ポジティブ会議

たった一度きりの人生をマックスに! ポジティブ会議

 

松岡修造と茂木健一郎の対談本です。とりあえずビジュアルのインパクトが強かったので空いてる時に読んでみようとAmazonほしい物リストにずっと入れてありました。年明け読書のペースが悪かったので今回購入し読んでみたところまあまあな本でした。松岡修造の言動を茂木健一郎が流行りのビジネス本に書いてあるような言葉で言い表す掛け合いが延々と行われている本です。本当に暇な方はどうぞ。

5.侠飯3 ★★

侠飯3 怒濤の賄い篇 (文春文庫)

侠飯3 怒濤の賄い篇 (文春文庫)

 

なかなか良いです。先日書いたので省略します。 

chikakuni.hatenablog.com

 6.欲望する「ことば」「社会記号」とマーケティング ★★

欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング (集英社新書)

欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング (集英社新書)

 

流行り言葉に対してなぜそれが流行したのかという文脈で事例を踏まえてまとめてあります。世の中の流れをいかに表現するかというところに重きを置いて書かれた本でした。社会記号の分類の部分が特に勉強になったかなという感じです。考察で使えそう。昔考えていたこととリンクするからかテキストマイニングはやっぱり興味を唆ります。

7.小さな習慣 ★★

小さな習慣

小さな習慣

 

これは良い本ですね。なにか始めるとき目標を小さくして失敗するのが難しいところまでミクロに落とし込んでやってみましょうということが延々と書かれています。著者は毎日腕立てを一回するという目標から始めたそうです。この小さく物事を始めてやっていくうちに乗ってくるという感覚は実感値としてもあるので、何か新しいことを始めるときや自分にとって良いことを継続したい時に本著の内容を思い返そうと思います。

8.ほったらかし投資術 ★★

全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)

全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)

 

今読んでるところなので読後また書ければと思いますが、今まで読んだ投資本の中では当たりの部類に入るような気がしています。確定拠出年金について興味が湧いてきており、遅まきながらはじめてみようかなと思っています。

 

2月最低10冊は読みたいですね。恩田陸の『蜂蜜と遠雷』を読み途中なのでそれをなんとか読み終わりたいなと思っています。面白いけどなかなか長編で骨が折れる…。

 

僕のちかくからは以上になります。

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 

 


 

 

フォロワー増えない人だって考えることはできる

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自分の得意なことと不得意なことはだんだんわかり始めていて、まず得意なほうから言うと、物事に筋道を立てるということに関して僕は得意な方だと思います。何か実行するにあたって、人を説得するための論拠を作るですとか、データを使って状況を説明するということはこれまで頻繁にやってきたこともあり、得意と言ってもいいものになってきた気がします。
ただ、「今」起きていることに対し運動神経で反応し、市場感にふさわしいアウトプットをする、ということは正直できているとは思えません。これが不得意なことですね。今起きていることに対して臨機応変に対応するということです。
その不得意さを示す一例が、TwitterFacebookなどのソーシャルメディアの活用です。このブログもそうですね。決して伸びる類のブログではないと思います。
今自分がやっている日々のつぶやきは、発信に市場への意識が欠けています。受け手が欲しい言葉を言う(もしくは絶対言って欲しくない言葉を言う)ということができていません。ただ自分が言いたいこと、書きたいことを綴っているという状況です。自分をプロダクトアウトしているとも言えるかもしれません。
これからの時代に必要とされるのは、僕が不得意なほうだと思います。何故なら過去の整理はテクノロジーに取って代わられるからです。無尽蔵にデータ化されている過去を遡れるAIに体力に限界のある人間が勝てるはずありませんからね。前回のブログにつながる部分ですが、人間の拡張としてのテクノロジーではなく、テクノロジーが人と置き換わるということが平気で起こりえます。

chikakuni.hatenablog.com

僕もどうにか生き延びたいので、今を捉えて運動神経で自分をマーケットインする。これができるようになりたいものです。運動神経という言葉を使った手前、結局量を積んでいくしかないのかなと思っています。でもなんというか事象に対して運動神経が働く時ってその物事に強い思い入れがあるときなんでしょうね。思い入れ=普段の積み重ね=練習なのかもしれません。やっぱり何か起きた時そういう人の発信が、良くも悪くも 炎上してたりしますからね。熱意を持って前のめりで立ってないとスタートは切れないということでしょうか。さて、毎日どんな練習をしようかしら。
…というこの施策立案の弱さとたどり着くまでの長さから僕の「不得意なほう」というものの片鱗を読み取っていただけるのではないでしょうか。とりあえずちきりんさんの『マーケット感覚を身につけよう』でも再読しようかな。

 

僕のちかくからは以上になります。 

小さな習慣

小さな習慣

 

 

 

ロゴチェンジ

ちょっとした思いつきでブログのロゴを変えてみようと思いました。今回デザインは前職の後輩にお願いしてみました。
僕はコアラが好きなのでコアラをモチーフに。そして、このブログの表題である「ちかくにまなぶ」ということが何となく分かるロゴになればいいなという軽い気持ちでのお願いでした。

上がってきたのがこちらです。

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コアラに型どられた電球。電球は閃き、つまり学ぶということの象徴ですね。そして僕の苗字は「こまつ」なので文字って「コマラ」となっています。なかなかシックな仕上がりです。商業味が薄いのも自分らしくていい。想像以上の仕上がりに個人的にはとても満足しています。

作った後輩は特にデザインの勉強をしていたわけではありません。 それでも僕のオファーを汲み取って、アウトプットしてくれました。デザインは言語化したものをかたちに落とし込む作業だと僕は考えています。その点で今回のお仕事は僕がこのブログを書けている時点で十二分に果たされたと言えると思います。
そもそも、このロゴの前は「コアラ」とGoogle日本語検索をすると出てくるただの顔文字ʕ•ᴥ•ʔだったので今回かなりのアップデートとなったと言っても過言ではありません。しばらくはこちらを活用していこうと思います。

 

僕のちかくからは以上になります。

デザインの輪郭

デザインの輪郭

 

 

4年前の仕事はすでに機械に奪われていた

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僕は新卒から4年間ウェブ広告のコントロールをやっていました。最近は機械学習の精度があがってきてクリエイティブの面以外はだいぶ手離れはよくなったように思えます。そんな中気になる記事がありました。

markezine.jp

これを読んでTwitterでもつぶやいたのですが、これは心の底から自分がやっていたことだと言えるものでした 。僕の場合、技術力が低いので手動で広告運用への反映を行っていたのですが、やってみるとパフォーマンスは全然変わってくるものです。
プロモーションで効果を出すためには世の中の流れからインサイトを見つけることが必須です。インサイトとは、というところは以下の記事に厚かったので省略しますが、世の中で起きていることに対して何かしらの意味づけを与えるということが、マーケターには求められると思います。

田端信太郎氏が語る、スマホ全盛期の今、マーケターが持つべきユーザー接点の考え方 —田端信太郎さん MARKETERS CAMP TOKYO vol.6 | すごい勉強会

 つまり、世の中に対して目を向けていないと効果など出るわけがないということです。前述の天気データを利用した配信もその世の中の流れを利用したアウトプットの手法の一つだと思います。
過去に株価やFXの通貨ペアの値動きと連動して配信をする企画をしていたことがあります。その時は形にならなかったのですが、ようやくお上が天気という世の流れに対してバナー内容の自動化というアウトプットをするようになったということです。歴史の短い仕事が早々に機械に奪われたとも言えるかもしれません。
今であれば仮想通貨の値動きを見て取引所の 広告運用に反映するということをおそらく企画していたと思います。そんな折にコインチェックのあれこれがあり、テクノロジーの煽りをすぐ受けるこの世の中の流れもどうなんだろうなと思った今日この頃です。

 

僕のちかくからは以上になります。

欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング (集英社新書)

欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング (集英社新書)

 

 

 

ピェンロー鍋作ってみました。

https://www.instagram.com/p/BedCeVWgQ-r/

 

先日のブログの通り、ピェンロー鍋を作ってみました。

chikakuni.hatenablog.com

久しぶりに食べたら美味しいですね。今シーズン何回か作ってみようと思います。

暫定的なレシピは以下です。

しいたけを鍋に入れ戻します。これは1日かけて戻してもいいのですが僕は半日程度鍋につけておきました。それでも十分だしは取れていたので長さはさじ加減かなと思います。

次に鶏の肉団子の準備を進めていきます。鶏団子はつなぎとして片栗粉や小麦粉などをいれることも多いですが、鶏挽肉だけでも十分形になるので、僕は特につなぎを使わず作っています。鶏団子の種に加える調味料としては、塩と黒胡椒、生姜とネギを混ぜて、スプーンで型取って鍋に落としていきます。

白菜は一人暮らしだと、1/4でも使うのが結構大変なので、切ってあるものを利用しました。それを椎茸の入っている鍋に入れ、先ほどの肉団子、水で戻した春雨、にんにくを入れてごま油をひとまわし。そして、蓋をして煮込んでいきます。煮立ってきたら、全体の火の通りを確認し、スープを下からすくい上げて具材にかけていきます。仕上げにごま油を再びひとまわしかけて完成です。

お皿に取り分ける際に、塩味が足りないはずなので、塩、胡椒、柚子胡椒、一味あたりで味を整えるといいと思います。

〆は妹尾河童さんの教えに倣うのであれば、おかゆですが、僕は卵と昆布ポン酢を回しかけ雑炊としていただきました。これはこれでおいしかったです。

このように、手がかからず美味しい鍋が作れます。春雨は満腹中枢を刺激してくれるので〆を食べなければ、ダイエットにもいいと思います。

今回は鶏団子でしたが 豚肉を入れても また出汁が出て美味しいです。次回はそっちもやってみようかな。いいアレンジを見つけたらまた書きます。

 

僕のちかくからは以上になります。

笠原将弘のやみつき極上なべ

笠原将弘のやみつき極上なべ

 

 

 

【書評】ギグ・エコノミー

ギグ・エコノミー 人生100年時代を幸せに暮らす最強の働き方

共感と反論が入り交じる読後だった本著。ギグ(即興)とエコノミー(経済)という新しいキャリアの形を提唱します。昨年フリーと会社員の狭間にいたからこそ感じた違和感だったと思います。一瞬でも回したから思うのですが、フリー礼賛の流れにはちょっと違和感があります。

WHYなき独立をして独立後迷っている個人もちょいちょい見かけていて、自分もその1人だったわけですが、本著がそのアドバイスを送る立場としてはどちらかというと、甘い蜜的なポジショニングを取っているように思えました。本著の指すとおり、多少のスキルがあれば独立して報酬をもらうこと自体は正直イージーです。それよりも「その先」を持っているどうかのほうが重要だと思っています。自分の人生のミッションを持って、どの苦痛を生きるのか覚悟するってことですね。そのへんは『それでも人生にイエスと言う』に厚く、いま完読直後で影響を受けています。 

それでも人生にイエスと言う

それでも人生にイエスと言う

 

 ただ、実感として、本著が指す時代である「ギグ・エコノミー」は現代で既に起きていることです。

自分もフリーを経験したことでかなり仕事がしやすくなったなと感じています。各方面のスペシャリストとのつながりが増えたことで、自分自身を自由にしてくれる機会になったと思います。クラウドソーシングのような実態が不安定なつながりより、そういう血の交わったつながりを引き続き増やしていきたいですね。

 

僕のちかくからは以上になります。

ギグ・エコノミー 人生100年時代を幸せに暮らす最強の働き方

ギグ・エコノミー 人生100年時代を幸せに暮らす最強の働き方

 

chikakuni.hatenablog.com

 

この週末はピェンロー鍋が食べたい

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侠飯』という本を読んで妹尾河童さんが以前紹介していたピェンロー鍋を思い出しました。一人暮らし初期の頃、鍋ばかりしていた時期があり、その時期にこのピェンロー鍋が世の中を席巻していてよく作っていたのでした。

ピェンロー:妹尾河童さんによる旨すぎる白菜鍋

侠飯』のストーリー自体はベタもいいところなのですがレシピがとても美味しそうで気に入っています。もともとは漫画で読んで本作を知ったのですが、そこから原作に戻り、3巻目の『怒涛の賄い篇』を読んで、この鍋と再会したという形になります。

侠飯3 怒濤の賄い篇 (文春文庫)

侠飯3 怒濤の賄い篇 (文春文庫)

 

このピェンロー鍋はシンプルで、一見簡単そうに見えるのですが、出汁の取り方を誤ると味のない水と白菜の鍋になってしまいます。

白菜と肉としいたけの出汁にごま油。これがこの鍋の基本となる要素です。欠けてもいい要素はないのですが、最も重要なのは椎茸の出汁の取り方です。出汁取りというのは手順を踏まないとエグくなったり、薄くなったりと、うまく取れなくて美味しくなくなってしまうのですが 、本著に簡単な椎茸の出汁の取り方が書いてありました。

椎茸をひたひたに水に浸し、それをレンジに入れて温めて15分そのまま置いておく。そんな方法でした。これは簡単ですね。ちなみに本著に書いてあった本来の方法は椎茸を水に浸けて一日置いておくのだそうです。
一般的には、このピェンロー鍋には鶏肉と豚肉を入れるのですが、本著では鶏挽き肉を用いて鶏団子にして入れていました。これも僕の中では新発見と言える作り方で、試してみたいと思いました。 鶏挽き肉を用いたレシピとしては、先日以下の記事で読んだ豆腐ナゲットも気になっており、この土日は 鶏挽き肉を大量に消費することになりそうです。(関係ないのですが、この記事を書いている高山都さんがタイプすぎてやばいのです。)

https://www.glam.jp/miyare_recipe_02_tohu-nugget/

早く休み来ないかなと思いつつ、平日を乗り切ったご褒美が自分で作った鍋というのもどうなんだろうなと思う28歳侠です。

 

僕のちかくからは以上になります。

侠飯(1) (ヤングマガジンコミックス)

侠飯(1) (ヤングマガジンコミックス)

 
侠飯3 怒濤の賄い篇 (文春文庫)

侠飯3 怒濤の賄い篇 (文春文庫)

 

 

AbemaTV でアニメ見る 我思う こと あり

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正月の亀田特番から僕はAbemaTV を見る習慣がすっかりついてしまい、番組表を見て、見たい番組を登録し、その時が来たら通知を鳴らす。そんなふうにリアルタイムで放映されるコンテンツを楽しんでいる。AbemaTVで見られてるのは意外にもアニメが多いそうで、僕もそのマジョリティの中の一人だ。

今であれば、物語シリーズの時系列放送がやっており、それを毎週楽しみにしている。化物語Amazonのプライムビデオで全てチェックし、猫物語(黒)まで追うことができたのだが、物語シリーズ第2期に関してはレンタルでしか、取扱いがなく困っていたところだったのだ。AbemaTVでは猫物語(白)から一挙放送を見始めたのだが、生憎少し時系列で言うと飛んでしまっていたようで、何話分かプライムビデオで借りる必要があった。そして今日終物語の中を借りて見ていたのだが、とてもいいセリフがあった。ひたぎちゃん蕩れ。

「あなたは特別な人にはなれないかもしれない。だけど特定の誰かの特別な人にはなれる。」

そんなセリフだった。ひたぎちゃん蕩れ。

最近生きていく中でどんどん型にはまった人間になっている自分に気づいている。自分も一端の地球人の中のほんの僅かなミジンコのような存在でしかないのだなと認めざるを得ない。そんな気持ちになることがある。このひたぎちゃんの言葉はそんな気持ちを少し和らげてくれるような気がする。

近くにいる人の特別な何かになる。それはもしかしたら素晴らしいことなのかもしれない。でもなんだろう。体が動かないくせにはそれを認めたくない自分もいるのだ。だからこうして一人でボソボソ、ボソボソとスマホに向かって喋り続けているのだ。先日読んだ本に何かをあきらめないと次の道が見えてこないという旨の記載があった。人生28年。何かを諦める時が近づいてきているのかもしれないと思ったりもしている今日この頃である。

あー今週の囮物語一挙放送楽しみ。

 

僕のちかくからは以上になります。

正しく悩む技術 : 「なんとなく...つらい」あなたを救うヒント

正しく悩む技術 : 「なんとなく...つらい」あなたを救うヒント

 
おうぎフォーミュラ

おうぎフォーミュラ

 

 

音声入力

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ブログの本数を上げていこうと思っています。

そのためにできることはどんどん取り入れていこうと思っており、手始めに音声入力でブログを書いてみるということに挑戦しています。これがなかなか難しく、書き言葉と話し言葉の さを感じます。 「 さを感じます」 のような変換できない言葉も多々あるようで、なかなかこれ一本で書いていくというのは難しいと考えています。

一方、いいところもあるなと思っており、ある種これはスピーチの練習になるのではないか。そんなことを考えています。人間は「聞く人」と「読む人」の2種類に分けられるとドラッカーの著書にありましたが、僕はどちらかと言うと「 読む人」です。

このタイプの人がこの音声入力という新しいテクノロジーに適応出来るかどうか自分でもわからないのですが 一つ実験として進めていこうと思っています。

note.mu

ほぼこのやり方を真似ています。Peingで質問もしちゃいました。

いまこの段階で400字程度なのですがこのnoteの量を書いてる(語りかけている?)けんすうさんはすごいなあと思います。

 

僕のちかくからは 以上になります。

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

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