ちかくにまなぶ

近くから学んだことを書き残すブログです。

【雑記】ブランドと約束

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ブランドを買う理由は約束を信じるからだと思います。


例えば、レッドブルであれば「翼を授ける」。エナジードリンクを飲むことで眠っていた力の覚醒、とまではいかなくとも現状より活力漲る状態になるために購入するはずです。
ニューバランスであればラルフ・ローレンの「雲の上を歩いているようだ」という形容も然り、クリントンの大統領選での着用などの逸話から、「外れないスタンダード」ということを理由に財布から大枚叩くわけです。

これらはメーカーがマーケティングを通して人々にしてきた約束です。
その約束が魅力的に写り、人々の購買意識を働きやすくさせているのです。

レッドブルは巨額の富をプロモーションに捧げています。
「翼を授ける」というキーワードが浸透しているということは、相当量の露出が影響していることがわかります。
プロモーションというとTVCMがついつい浮かんでしまいますが、TVCMはブランドが果たす約束を大衆に公言しているだけにすぎません。
レッドブルの場合、着目すべきは各種イベントへの協賛です。

www.redbull.com


アスリートの支援はもちろん、ちょっとお馬鹿な企画にも協賛をすることでインスピレーションという翼を人々に授けるというポジショニングをとることに余念がありません。
そして、この体験を通して人々がレッドブルというブランドを認知し、愛するという仕組みが徐々に形成されていきます。
ローマは1日にしてならずということですね。

供給過多と言われる現代、ブランドが人々にどんな約束をすることができるのか、ということが最近気になっています。
これは裏を返すと需要がない、ということです。
口を開けていれば発信された供給が情報に形を変えてどんどん入ってきます。
その中でどのような体験を通せば、人の心に浸透するのでしょうか。

人と同じことをやっていてもだめです。
これこそ、現代のマーケターの命題だと思います。

僕のちかくからは以上になります。

ブランド・マインドセット

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