【書評】「売る」から、「売れる」へ。水野学のブランディングデザイン講義
センスを理解する
水野学さんのデザインが好きで著書は一通り目を通してると思います。
今回も楽しみにしていました。
「売る」から、「売れる」へ。 水野学のブランディングデザイン講義
- 作者: 水野学
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2016/05/07
- メディア: 単行本
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センスについては『センスは知識からはじまる』でも語られています。
本著で改めて確認できたといった形にはなりますが、以下引用箇所について書いていきます。
「センスとは、集積した知識をもとに最適化する能力である」
じゃあ、そのセンスをどうやって磨けばいいのか。これには3つの方法があると、ぼくは考えています。
ひとつは「王道、定番を知る」こと。 2つめは「流行を見つける」こと。 3つめは「共通点を見つける」こと。
僕は決しておしゃれではない
ですが、洋服の組み合わせを外さない方法はわかります。
学生時代にとにかくファッション誌に載りたくて原宿を毎日のように歩いていました。
原宿のカフェで働きなんとか一山当てたいと明治通りを闊歩していたのです。
結果として一山当てるのは叶いませんでしたが、何誌かに取り上げていただくことはできました。
その中で街歩く人を観察し続けたというのも勿論あるのですが、どちらかというと載りたい雑誌の研究を延々としてました。
主にしていたのは、パターンの研究です。
シルエット・色・素材等のパターンがどんなものであれば雑誌に載ることができるのか、どれならば自分の顔・身長・体型とマッチングがいいのかを延々と考えていました。
本著を読み、その過程が言語化されたような気がしました。
王道、定番を知る
『チープ・シック』のような雑誌から古典を読みケータイのカメラでスクラップしていきました。また、大学が映像の学科だったため古典映画もよく観てスクラップとして残していました。
- 作者: カテリーヌ・ミリネア,キャロル・トロイ,片岡義男
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 1977/04/01
- メディア: 単行本
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流行を見つける
雑誌や最新の情報を見ていき、スクラップすることも並行してしていました。
「今」が過去からどの循環にあるのかを考えます。
見ていくとわかってくるのですが、ファッションの流行には周期があります。
その中に新しいトピックスを足しているにすぎないと考えています。いまはあまり研究できてないのですが気になるのは「和」かな…。
共通点を見つける
この2つから共通点を探していきます。
更に言うと、服であれば自分とのマッチングを考えることが重要です。
第三者の視点から自分がどう見えているのかを仮説立てて、どのように見せていくかを決めていくのです。
自分をデザインしアウトプットするとも言えるのかもしれません。
センスは資産
インスタもピンタレストもなかった時代だったのでいまスクラップはなくなってしまいました。
それでも、自分のなかで「センス」は資産として残っているように思えます。
もっと有効なことに時間使っておけばよかったかなとも思いますが…。
僕のちかくからは以上になります。
「売る」から、「売れる」へ。 水野学のブランディングデザイン講義
- 作者: 水野学
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2016/05/07
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