2017年に本100冊読んだ人が印象に残った5冊
- 年間100冊本が読みたい
- 2017年読んだ本のリスト
- 2017年印象に残った5冊
- ギグ・エコノミー
- 内向型を強みにする
- 公園対談 クリエイティブな仕事はどこにある
- 限りなく透明に近いブルー
- 夜と霧
- 2018年につづく…
年間100冊本が読みたい
年始にいつも今年は絶対本を100冊読むぞと意気込みます。多くも少なくもないですがなんとなく区切りがいいじゃないですか100冊って。
ここ何年か未達だったのですが、2017年はなんとか達成できました。読んだリストと今年印象に残った5冊を紹介します。
2017年読んだ本のリスト
2017年読んだ本は以下になります。マンガが少し入ってますが教養のために読んだマンガはこちらに抜粋しています。
--1月--
1.みるみる痩せる‼︎堀江式ライザップ★★
3.哲学★★
4.ほぼ日刊イトイ新聞の本★★
5.空気のつくり方★★★
6.AI時代の人生戦略「STEAM」が最強の武器である★★
7.星の王子さま★★
8.星を継ぐもの★★
9.藤野さん、投資ってなにが面白いんですか★★
10.なぜハーバード・ビジネス・スクールでは営業を教えないのか★
11.数学ガールの秘密ノート 式とグラフ★★★
--2月--
12.人生に関する72章★
13.徹夜しないで人の2倍仕事をする技術 三田紀房流マンガ論★
14.確率思考の戦略論★★★
15.UX侍★
16.これからはじめるSEO内部対策の教科書★★★
17.NHK+心理学 一分で一生を勝ち取る法★★★
--3月--
18.「幸せをお金で買う」5つの授業★★★
19.Googleを驚愕させた日本人の知らないニッポン企業★
20.四畳半神話大系★★
21.世界一美味しい煮卵の作り方★★★
22.夜行★★★
23.おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか★★
24.これからはじめるSEO内部対策の教科書★★
25.原因と結果の経済学★★
26.勝ち切る頭脳★★★
27.お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ★★
--4月--
28.東京妙案開発研究所―「人が賑わう空間」を創る発想力の秘密★★★
29.エルメスの道★★★
30.臆病者のための株入門★★
31.ハリネズミの願い★★
32.いちばんやさしいグロースハックの教本★★★
33.Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール★★
--5月--
34.ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。★★★
35.自営業の老後★★★
36.絵でわかるマーケティングのしくみ★★★
37.良い習慣、悪い習慣★
38.勉強しなければだいじょうぶ★
39.多動力★★★
40.行動する勇気★
--6月--
41.スノーデン 日本への警告★
42.投資家が「お金」よりも大切にしていること★★
43.魔法のコンパス 道なき道の描き方★★★
44.マンガでわかる半導体★★
45.檀流クッキング★
46.うつヌケ★★
47.終電ごはん★
48.イノベーション・オブ・ライフ★★★
49.「売る」から、「売れる」へ。水野学のブランディングデザイン講義★★★
--7月--
50.筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方★★★
51.自律神経どこでもリセット!ずぼらヨガ★★★
52.人工知能の核心★★
53.やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学★
54.グロースハッカー★★
55.佐藤可士和の超整理術★★
56.今夜から!口説き大王★★
57.最高の結果を引き出す質問力 その問い方が、脳を変える!★★
--8月--
58.ヒップな生活革命★★★
59.データサイエンティスト養成読本 登竜門編★★
--9月--
60.判断のデザイン★
61.クイズで学ぶデザイン・レイアウトの基本★★
62.生涯投資家★★
--10月--
63.モチベーション革命★★★
64.どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた★★★
65.仕事はうかつに始めるな★★
66.明日の広告★★★
67.なめらかなお金がめぐる社会。あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ★★★
68.MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣★
69.レベルデザイン徹底指南書★★
70.刑務所いたけど何か、質問ある?★
71.絵でわかる人工知能★★
72.ギグ・エコノミー★★★
--11月--
73.内向型を強みにする★★★
74.光り輝くクズでありたい★★★
75.「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である★★
76.なぜ、この人と話をすると楽になるのか★★
77.人生ピロピロ★★★
78.公園対談 クリエイティブな仕事はどこにある★★★
79.投資レジェンドが教えるヤバい会社★★
80.最強アメリカ・ラーメン男 東京極ウマ50店を食べる★★
81.コーヒーの絵本★★★
82.悪口の技術★★★
83.侠飯★★★
84.フランス人が好きな3種の軽い煮込み。★★★
85.69 sixty nine★★★
86.タマネギのひみつ。黒柳さんに聞いた徹子のこと★★★
87.限りなく透明に近いブルー★★★
--12月--
88.陰日向に咲く★★
89.何者★★
90.ミライの授業★★
91.さおだけ屋はなぜ潰れないのか~身近な疑問から始める会計学~★★★
92.バカ論★★
93.健康格差 あなたの寿命は社会が決める★
94.奇跡のリンゴ 「絶対不可能」を覆した農家★★★
95.思考の整頓★★
96.場のデザインを仕事にする★
97.ITビジネスの原理★★
98.夜と霧★★★
99.それでも人生にイエスと言う★★★
100.一勝九敗★★★
★は3つが満点です。評価は今の自分とのマッチ度合いにどうしても左右されてしまうなと思っていて、自分の中でメモが多かったり精読した物の評価を高くしています。今思えば2017年はホリエモンのRIZAP本から始まるライトな年明けだったんですね。年末年始でちょっと油断してますが、トータルで痩せられてよかった。あと意外だったのが投資家の藤野英人さんの本を結構読んだなーということです。投資のいろはを掴みたかったのももちろんありますが、たくさん会社の見てきた人の物差しを知りたかったという側面が大きかったように思えます。あと再読も2017年は多かったです。昔は新規新規で新しい本を読んでいましたが、何度も読みたい本が出てきているところは年を重ねてるなあと感じざるを得ません。
2017年印象に残った5冊
本リストの中から5冊ほど選書します。こちらは全て2017年新規で読み進めたものになります。
ギグ・エコノミー
ギグ・エコノミー 人生100年時代を幸せに暮らす最強の働き方
- 作者: ダイアン・マルケイ,門脇弘典
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2017/09/22
- メディア: 単行本
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共感と反論が入り交じる読後だった本著。ギグ(即興)とエコノミー(経済)という新しいキャリアの形を提唱します。昨年フリーと会社員の狭間にいたからこそ感じた違和感だったと思います。一瞬でも回したから思うのですが、フリー礼賛の流れにはちょっと違和感があります。WHYなき独立をして独立後迷っている個人もちょいちょい見かけていて、自分もその1人だったわけですが、本著がそのアドバイスを送る立場としてはどちらかというと、甘い蜜的なポジショニングを取っているように思えました。本著の指すとおり、多少のスキルがあれば独立して報酬をもらうこと自体は正直イージーです。それよりも「その先」を持っているどうかのほうが重要だと思っています。自分の人生のミッションを持って、どの苦痛を生きるのか覚悟するってことですね。そのへんは『それでも人生にイエスと言う』に厚く、いま完読直後で影響を受けています。
- 作者: V.E.フランクル,山田邦男,松田美佳
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 1993/12/25
- メディア: 単行本
- 購入: 17人 クリック: 109回
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ただ、実感として、本著が指す時代である「ギグ・エコノミー」は現代で既に起きていることです。自分もフリーを経験したことでかなり仕事がしやすくなったなと感じています。各方面のスペシャリストとのつながりが増えたことで、自分自身を自由にしてくれる機会になったと思います。クラウドソーシングのような実態が不安定なつながりより、そういう血の交わったつながりを引き続き増やしていきたいですね。
内向型を強みにする
以下ブログに思う所を全て書き綴ったので割愛しますが、本著がきっかけでやっと自分に向き合えるようになったと言っても過言ではありません。本当に、憂鬱になりました。自分に悩み続けた1年だった読んで良かったです。こういう人もいるってことが少しずつ社会に認知されるといいなあと思います。
公園対談 クリエイティブな仕事はどこにある
この本も本当に良かったです。春夏秋冬の4回に分けて映画監督の是枝裕和さんとクリエイティブディレクターの樋口景一さんが対談する形式を取っている本著。対談本はさくさく読めるので良さそうな物があれば手に取るようにしています。今回は是枝監督の思考が気になって読み始めました。両者の思考に共通点が多く、会話が深い階層で広がっていくのですが、最も印象として強かったのは、自分と向き合っているだけでは何も出てこないという旨の主張があったことです。自分なんか大したことないんだからと。これはちょっとした衝撃で、現代の自己から生まれる何かを大切にしようっていう風潮と逆行しているなと思いました。ただ、これは自分としても実感あることで、自分だけじゃ大したものってでてこないんですよね。それは自分の経験がまだまだ矮小なものでしか無いということだと思います。そこにレバレッジをかけてくれるのってやっぱり他者だと思うんですね。そういう意味合いでこの自分と向き合ってるだけでは何も出てこないという旨の主張は、「あ。おれこういうタイプだ」と。自分を原点に返してくれたように思えます。いつからか少し自惚れていたように思えます。多分独立してからですね。自分の小さな世界に自分を追い込んでしまっていたように思えます。目の前の仕事にもう一度ひたむきに取り組んで、成果を大きなものにできるように一つ一つ周りの人と共に創り上げていきたいと思います。
限りなく透明に近いブルー
本作の主人公「リュウ」が強烈な出来事に対してどこか客観的なのがとても気になります。いやリュウて。村上龍やんって話なのですが、そのクールでポーカーフェイスな主人公が崩壊に向かっていくストーリーが鮮烈に、いや透明に描かれます。恥ずかしながら村上龍氏の小説はこれが2冊目で、この前に『69-sixtynine-』を読んで興味を持ってせっかくなら一番有名なものを読もうと思い、手に取ったのですがそれとはまた違う衝撃を受けました。私小説とはここまでさらけ出さないと評価されないものなのかと。そして自分の人生と比較して、なんて自分は苦痛を知らないのだろうと。10代から20代にかけて自分も荒れていた(今に比べると程度ですが)時期がありましたが、ここまでの体験はしたことがありません。一生することはないのかもしれません。いや、全くしたいと思わないのですが、大きく感情を揺さぶられる経験をするとその分人は許容範囲が広がる気がするんですね。許容値が広がるというか。許すというよりは赦す範囲が広がるという感じです。その疑似体験として小説はいいなあと改めて感じられました。小説はあるタイミングから読まなくなってしまっていたのですが、変にビジネス書読むより最近得るものが多いのではないかと思い始めました。2018年はどんどん取り入れていこうと思っています。感情を使わないとこのままだめになりそうで。
夜と霧
- 作者: ヴィクトール・E・フランクル,池田香代子
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2002/11/06
- メディア: 単行本
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年末は西加奈子『サラバ』と決めていたのですが、フランクルが割り込んできました。何で読もうと思ったのか忘れてしまったのですが、アウシュビッツにとうとうと降りつもる雪が見えてくるようで、冬に読めて良かったなと思います。逆に冬以外僕これ読めないと思います。本著は、強制収容所で起きる心理変容を収容当初から収容中、解放までの三段階で解説していきます。本著の特徴は、強制収容所の凄惨な仕打ちについて述べるのではなく、心理描写に重きを置いているところです。というよりも凄惨な仕打ちに対して、無感情になっていく様が淡々と描かれていきます。その心理変容が実に勉強になります。程度違えど最初何かを始めるときはどうしても抵抗があります。それもいつしか無感情でこなせる、つまり慣れるのです。そこから解放された時自分の苦労への労いが表面的なものだと不満がたまります。それと類似した心理変容への描写が収容所から解放された時の収容者の描写としてあります。解放されてうれしいかと聞かれて、うれしくはないなと答える収容者がとても印象的でした。どんな苦痛も同じなのかも知れないと思いつつ、強制収容所で起きていたことは自分の想像を絶することです。自分に起きている苦痛など大したことない、自分が選んだミッションだと思う忍耐力を自分は持つべきだと思いました。自分を今より寒いところに導くために何度も読み返したいと思える一冊でした。
2018年につづく…
2017年は100冊の本に出会うことができました。せっかくだから2018年も達成したいな。質も追求していくために勉強時間の量を隙間を上手く利用して増やしていきたいと思っています。読み逃した『サラバ』は来年までサラバでしょうか。来るタイミングで読みたいな。
僕のちかくからは以上になります。