金色(カネイロ)
お金触ったら手洗いなさいね
少し前ですが上海に行ってきました。
そこで気づいたのは現金がほぼ使われていないということです。
では何が使われているかというと、スマホです。
Wechat Pay(微信支付)の普及が凄まじく、ほぼ全ての飲食店(屋台でさえも)に決済システムが導入されています。
食べ終わったらSuicaのごとくスマホでぴっとやって終わりというわけです。
何が起きているかというと、財布を持たなくていい世の中が形成されているのです。
もはやお金に触らなくていいのです。
世の中のお母さんが子供に注意することも一つ減るってもんです。
中国すげえなあ。日本遅れてるなあ。
ということが言いたいわけではなく、個人的には日本は遅れてきて丁度いいくらいな気がしています。
いまIoTデバイスに触れる機会が仕事柄多いのですが、どのデバイスもとても便利です。
ただ、正直なくても生活はまわるなと思ってしまっている自分がいます。
日本はベースとなるハードとしてテクノロジーが便利すぎるのです。
例えばスイッチ一つで電気がつき、鍵を回せばドアがあきます。
ここのソフトの部分をスマホ(もしくはその代替品)にシフトする流れは今後確実にくると思いますが、なくても生活が回るもの対して商品価格・導入工数の2つの障壁が高いように思えます。
世界を見ると、PCの普及が遅れていたインドではPCよりスマホの方が普及が進んでいます。
もちろんスマホの決済サービスの普及も日本より早いです。
少し例が異なりますが、Googleが出遅れていたアラビア文字の圏内ではタイピングが手間なので音声入力が進み、Facebookが地の利を持っています。
何が言いたいかというと、今まで「遅れていた」経済のほうがベースがない分、テクノロジーに最適化された経済を急速に形成しやすいのです。
日本は今まで通り、ナッシュ均衡のような形でゲームが進むのかなと思っています。どげんかせんといかんね。
ちなみに上海旅行でぼたっくりの被害に遭ったのですが、そこは現金でした。ちぇ。
僕のちかくからは以上になります。