ちかくにまなぶ

近くから学んだことを書き残すブログです。

【書評】2016年上半期怒涛だった人が読んだビジネス本まとめ

上半期が終わった…

いつの間にか上半期が終わってた。なんていうと時間感覚ない人みたいだけど、怒涛だった。怒涛も怒涛。そんな中、何冊かは本を読めたのでそのまとめを。今年はせめて100冊なんて思ってたけど未達だなこれは。冊数じゃねえしと気を改め下期も読書を重ねたい。積ん読の量がやばいのでその処理を進めながら…。

2016年上半期に読んだ本

以下の順番で読み進めた。
比較的ライトなビジネス本という部類が多いと思う。腰据えて文献を読む時間もとらないとなあと思う今日このごろ。この本これとこれのオマージュだなと思うと見切りが早くなってもっと量読める気がするんだよね。26番とか初めての退職だったから読みこんだ。下期は税金関係の本が入ってくると思う。

1.戦略がすべて
2.ぼくらの仮説が世界をつくる
3.勝ち続ける意志力
4.私とは何か
5.「ない仕事」の作り方
6.会計リテラシーが仕事も人生も変える!
7.起業の教科書
8.働く君に伝えたい「お金」の教養人生を変える5つの特別講義
9.マーケット感覚を身につけよう(再読)
10.アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」の作り方
11. リクルート「創刊男」の大ヒット発想術
12.未来を創るすごいベンチャー101
13.IoTは日本企業への警告である
14.それ、根拠あるの?と言わせないデータ・統計分析ができる本(再読)
15.コンセプトのつくり方
16.「無知」の技法
17.0秒思考
18.ドリルを売るには穴を売れ
19.人工知能は人間を超えるか
20.新世代CEOの本棚
21.ルールを変える思考法
22.シンプルに考える
23.たった一人の熱狂
24.自分にあった脳の使い方
25.一冊の手帳で夢は必ずかなう
26.おいしい退職マニュアル
27.自分の半径5mから日本の未来と働き方を変えてみよう会議
28.プロジェクト・デザイン・パターン
29.これが「買い」だ 私のキュレーション術
30.やってのける
31.思考のスイッチ
32.空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか?
33.2035年の世界
34.これからの世界を作る仲間たちへ
35.ゼロイチ
36.悩みどころと逃げどころ
37.マインドホールを突破せよ

上半期37冊からのおすすめ本6冊

上記37冊からおすすめを記載していく。

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

 

 未読だったので購入。アガり症の気がある僕は本著でだいぶ勝負や駆け引きに対する考え方が変わったなと思う。短期的に負けてもいい。日々研鑽して最後に勝てばいい、勝てるまでやり続ければいい。力を抜いて平常を出す。当たり前のことなんだけど目の前の目標に囚われて力んじゃうものよね人って。

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

 

平野啓一郎さんの小説に登場する分人の理論が好きで購入。小説のファンからはサマリー版で物足りないと言われているようだが、僕はこれで十分楽しめた。人に対する感情は人から得るものではなく、他者と対面する自分から誘発されるという理論。例えば会えなくて悲しいという感情が湧き起こるのであれば、それはその人に対面する自分を喪失することが悲しいということに結びつく。読後自分の感情を俯瞰してしまうようになる点は注意。

「それ、根拠あるの?」と言わせない データ・統計分析ができる本

「それ、根拠あるの?」と言わせない データ・統計分析ができる本

 

分析本。業務上関わることが多い分析領域。まだ統計本読み込めるほど統計に対して免疫ついてないのでこの程度の難易度が心地よい、というか実際マーケターに本当の意味で伝わるのってこのレベル感だと思う。天気予報のロジックを一般人が理解していないのと同じで、これ以上の分析は結果の信頼度だけを求められる。どんなに説明しても「ふーん。そうなんだ」程度に落ち着くことが殆どではないだろうか。つまり文脈の説明はいらない分析が増えるってことは裏側は後から出てくる「魔法」と同然なんだよね。魔法がブルーカラーとなる人を動かす。外れるときは外れるのにね。

「無知」の技法 Not Knowing

「無知」の技法 Not Knowing

 

 これが個人的に上半期ベストかなあ。人が知っていることなんか世界の要素からみたらほんの一握りなのに人は全知全能の神を求める。コンサルタントとかその最たる例。知らないことに対して立ち尽くして歩みを止めてしまう人もいる。知という小さな光が照らす暗闇をどうやって進むのか。ということについて書いてある。読むのに割と骨が折れる量だったけどすらすら読めた。こういう文体好きなんだよな。今の時代を知っている人はいないし、結局真っ暗闇を進まないと出口は見えない。既に歩んだ人と協力することで光を集めることはできるのかなと。ただ、たとえ既知の人間のノウハウがあっても統計的に揺らがないほどの母数は取れてないよなあと思う。如何にギャンブルしないかを慎重に見極めつ、パターンランゲージとして最大の事例である歴史を知る必要性も時にあるのかなと思う。

やってのける ~意志力を使わずに自分を動かす~

やってのける ~意志力を使わずに自分を動かす~

 

 先日精一杯書いたので割愛するがやはりこれもよかった。どうやって自分を動かすかについて心理学的追及がある。根性論がピンと来ない人におすすめの一冊。

chikakuni.hatenablog.com

 

これからの世界をつくる仲間たちへ

これからの世界をつくる仲間たちへ

 

 テクノロジーの魔法が世界を動かす。人間は技術的特異点を越えた時どうなってしまうのか。この問は今後働く人全ての課題になると思う。自分の身近なところでいうと、意外とマーケターの現領域はブルーカラーとして機械に寄り添うべきな気がする。プロ棋士人工知能に負ける時代なのだ。四則計算で算出される指標到達など機械に勝てるわけがない。(まあそれをする人のことをマーケターだとはもとより言いたくないのだけど)そこではない価値追及が必要になる。個人的にシンギュラリティよりマルチラリティの世界観をマーケターとして追求していきたいと考えていて、「クリエイティブクラスとしてのマーケティング」というものを今後考えていかなければならないと考えている。その上で知るべきは打ちだされたプロダクトの特性ではなく、人工知能そのものであったり機械学習の裏側で行われているブラックボックスの中身であると思う。魔法使いになるのか、魔法をかけられる側になるかはこれからの研究と自分の働きぶり次第だ。ホワイトカラーの人件費がカットされてブルーカラーの給料が上がるという説は面白く、未来に逃げ場所が見つかった感すらあるので研究をするにあたり怖いものはない。

おわりに

以上。書評ブログももっと増やしていきたいけど引用とかやってると時間がかかってしまうのよね。何冊分書けるかわからないけど時間作って少しでも自分の血肉にしていければと。個人的にいまは人脈を作るのが大事な時期だけど良い人脈を得るためには自分の力を溜めなければならないと僕は思う。時間を作って本と自分を積み上げる。

僕のちかくからは以上になります。