ちかくにまなぶ

近くから学んだことを書き残すブログです。

事例を求めるのとパターンランゲージを好むのは違う

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それ事例あります?

と聞いてくる人にマーケティングの仕事をしているとよく出会います。

 

言われた瞬間に「あ、この人だめだ」と察知します。

もちろんそれだけで評価をくだすことはありませんが、この経験値からくる直感は当たっていることが多いです。

 

 

事例なんて世の中に溢れてる

世の中に真新しいことなんてめったにありません。

残念ながら僕も世界初のピカピカのアイデアなんて思いつきはしません。

大体が過去のパターンの繰り返しなのです。

 

例えば、新しいお菓子を売るというミッションを持ったマーケターが広告会社からイベントの提案をもらったとします。

そのとき「それ事例あります?」という人はさすがいないと思います。

 

バレンタインデーがありますからね。

もし言ったらマーケターとして失格です。

 

バレンタインの「特定の日に○○を食べる」という隠れたパターンを利用して、恵方巻きはいつの間にか節分に食べるものになっていますよね。

 

恵方巻きを見た時に「あーバレンタインのパターンか」とピンときてるかどうか。

これがパターンを読み取れてる人ということになります。

この例は少々簡単すぎますがね。

 

空気に爪を立てろ

大学の時に教授が教えてくれた言葉です。

何も考えず日々を過ごしていると誰かが構成した「空気」の中をただただ過ごすことになります。

爪を立てることで、隠されたパターンが徐々に見えてくるようになります。

その鍛錬を欠かすことなくしているこそ人が空気を作れるようになるんだと思います。

事例は空気から読み取るものです。自戒をこめて。

 

僕の近くからは以上になります。

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