ちかくにまなぶ

近くから学んだことを書き残すブログです。

【年間100冊】2018年3月に読んだ本

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飛ぶように3月が過ぎました。色々あったな。仕事も徐々に自分が望む形になってきている気がするのでアクセル踏んでいこうと思います。今の課題は爆発力。そつなくこなすは面白みがないからね。もっと魅力的に踊ってみせるよ。

3月は9冊読むことができました。月9冊ペースでいけてるので年間100冊達成ペースですね。何冊上振れできるか。そして毎年来る本読めない期がいつくるか。そこがポイントです。

 19.私とは何か ★★★ 

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

 

再読です。『マチネの終わりに』の平野啓一郎著の新書。この本好きなんですよね。「分人」という理論が主軸にあるんですけど、今回気になったのは恋と愛の違いについての言及でした。最近LOVEというやつがよくわからんのですよ。アガペーアガペー。恋から愛へ変容する。これが本当にそうなんだっけ?と思いつつ良いことを聞きました。平野啓一郎さんの小説もまた時間作って読みたいな。

20.世界一やさしい右脳型問題解決の授業 ★★★ 

世界一やさしい右脳型問題解決の授業

世界一やさしい右脳型問題解決の授業

 

 新卒の社会人は前著の『世界一やさしい問題解決の授業』は必読だと思います。自分が前職でチーム見てた時は全員に読んでもらってました。(興味があれば次は『イシューからはじめよへ』進みましょう。)今回はその続編で右脳型問題解決にフォーカスした内容。こちらもとても良かった。右脳型と聞くとクリエイティブな職種以外必要ないと思うかもしれないですが、全職種この視座を持つ必要性があると思います。

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

 

21.ゼロから始める都市型狩猟採集生活 ★★★

ゼロから始める都市型狩猟採集生活

ゼロから始める都市型狩猟採集生活

 

 神楽坂のかもめブックスで文庫版が出てるのを見つけて手にとってみました。最近「人の生き方」にとても興味があり、普段関わらない人が何を考えて生きているのかがとても気になります。内容はかなり考えさせられるものがあり、都市で0円で暮らすことの容易さ(決してそんなことないと思いますが)を感じました。木々に実がなり動物を捕らえそれを食す。都市ではそんな暮らしは必要ありません。都市=栄えているということは誰かが生きられる環境を勝手に形成してくれるのです。そこに対して0円の果実を如何に食すかを考えていけば食べるのには困らない。家も同様。自分一人で暮らすならそう広いスペースは必要ない。服は廃棄で十分。そう考えると富と名声の先にある価値ってなんなんだろうと考えます。最近一番有名なホームレスは小谷さんだと思いますが、ステレオタイプ的な富めることへの価値は下落していく気がしてなりません。

ホームレス芸人小谷がお金に困らない理由をキンコン西野が分析 - ログミー

22.書く人はここで躓く!作家が明かす小説の「作り方」 ★★

 小説書くってどんな感じなんだろうなと思い買ってみました。POPEYEで『コンビニ人間』の村田沙耶香さんがおすすめされてたんですよね。「設定」・「展開」・「新局面」で構成するという一説が一番勉強になり、動画制作の現場でもディレクションしやすくなりました。読み進める中で一ついまいちだったのは、小説が著者へ投稿される作品の話ばかりで共感できなかったこと。文書読本のように文豪の名作を例にして語ってほしかった。

23.LOVE理論 ★

LOVE理論

LOVE理論

 

最近LOVEというやつがよくわからんのですよその2。けんすうさんがオススメされてたので読んでみました。こういう恋愛ハウトゥー本って読んでみると結構面白いんですよね。ただそうだ。おれ水野敬也の文体嫌いなんだった。

24.ユダヤ人大富豪の教え ★★★

ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)

ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)

 

 のぐたくさんのブログから拝借した一冊。

野口卓也 - おすすめの本<自己啓発・ビジネス立志伝> - Powered by LINE

改めて自分の人生を見通しを立てないとあかんと思いました。30までと30からを考える一人合宿開催へ。土日開催参加有償。一回有給取ろうかなとも。

25.没頭力 ★★★

没頭力 「なんかつまらない」を解決する技術

没頭力 「なんかつまらない」を解決する技術

 

今月のベストバイです。今年は室伏広治の『ゾーンの入り方』から始まってることもあり「没頭」が自分の中のテーマみたいです。関連書籍あたってみようと思います。
それにしても吉田尚記さんの本好きだなあ。読みやすいし論点がはっきりしてるからか頭に入ってきやすい。今回であればニコ生の編集版だから音声で頭にはいってくる感じがいいってのもあるんだろうな。
幸せの定義が「快楽」・「意味」・「没頭」だという一説があるのですが、本著は「没頭すること自体が目的でもいいのではないか?」という仮説で構成されています。例え意味がなくても時間が飛ぶ感覚があることをしているのは心地よいですよね。自分にとっては物書きがそれに近いような気もするのですが、それが仕事になったら辛い気もします。それは没頭に意味が加わってしまうからなんですよね。アンダーマイニング効果が働くと報酬をもらうこと自体が目的になってしまうから書くこと自体が楽しめなくなって没頭できなくなる。個人的にスキルアップに支障をきたすのがこのパターンで、やること自体がなんだか面白くなってしまいます。自分の中でいつの間にか幸せが「快楽」や「意味」にすげかえられてるんですね。そうではなく「没頭すること」自体が楽しかったじゃんかよということを本著は強く語りかけてくれます。
そのためにどうすればよいかということにも存分に触れられていて、没頭に入る方法として語られていた中で面白かったのは、両手を使ったもののほうが没頭しやすいという一説です。たしかに一日中PCを両手で叩いているエンジニアさんって集中状態に入ってる時間が長い気がします。そしてそれを妨げられるとスゴイ嫌そうなんですよね。本著を読んで幸せを妨げてると考えるとそりゃそうだと。自分も彼らの幸せを追求する姿勢を見習おうと思いました。
再読必須の一冊に出会えて嬉しいです。「最近なんか面白くない」とちょっとでも思ってる方には是非手にとって欲しい一冊です。 

26.「ひとり会議」の教科書 ★ 

1日10分であらゆる問題がスッキリする「ひとり会議」の教科書 (Sanctuary books)

1日10分であらゆる問題がスッキリする「ひとり会議」の教科書 (Sanctuary books)

 

自称内向的の自分としてはいつも考えてることに近く学びが少なかった印象。サクッと自己啓発的な養分を自分に入れたい時に見返すのにはいいかも。

 27.ヘンテコノミクス ★★★

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

 

 行動経済学をマンガでまとめてくれてる本。一家に一冊あってもいいかもです。お子さんの教育にもおすすめできます。学校の勉強より確実に役立ちます。

chikakuni.hatenablog.com

 

おわりに

ブログ書いてると時間が飛ぶようにすぎますね。更新減ってますがこちらの読んだ本のまとめは自分の整理になるのが楽しい感もあるので続けていこうと思います。

 

僕のちかくからは以上になります。 

フロー体験入門―楽しみと創造の心理学

フロー体験入門―楽しみと創造の心理学

 

 

風呂についての駄文

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天辺までのことを「今日」と呼んでも無駄だということは、この社会人生活で理解してしまっているので、寝るまでを「今日」ということにしている。社会に入りたての時は、その日の汚れをその日のうちに落とすことの素晴らしさにも気づいておらず、朝起きてシャワーを浴びるということも多かった。実際、それが出来たか否かは、次の日の生活の質を大きく左右する。前述の内容になぞらえるならば、「今日」を終えられないまま「明日」を迎えるようなものだ。そんなことに気づくまで6年の時を要した。書いてみるとあほらしいなと思うもので、小学生でも知っている「寝る前にお風呂に入る」ということの重要性を社会人になって身をもって体感したということだ。その要した年月が小学校卒業までの年数と変わらないというのは、「劣等生」のレッテルを貼られてもおかしくないだろう。実家にいた時はなんとなく惰性で生きていた。実家から出て6年。ようやっと中学生になる時が来たのかもしれない。底辺を短針が指す頃合いだ。

 

僕のちかくからは以上になります。 

ゼロから始める都市型狩猟採集生活

ゼロから始める都市型狩猟採集生活

 

 

2018年2月に読んだ本まとめ

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2月は10冊いけました。昨年から年を重ねたのか再読本の割合が増えてきました。まがいなりに社会人やってきて、立ち戻れる場所が見つかり始めてるのかもしれません。 

chikakuni.hatenablog.com

 

9.ブランド「メディア」のつくり方 ★★★

ブランド「メディア」のつくり方―人が動く ものが売れる編集術

ブランド「メディア」のつくり方―人が動く ものが売れる編集術

 

昨年読んどけば良かったと思う一冊。メディアを初めてやる人必見。意外とどこにも書かれていないWebメディアの当たり前が普通に解説されてたり、編集としての必要な空気を作る能力について書かれています。個人的にVERY編集長の読者の"気分"に触れた一説がとても勉強になりました。

 

10.なぜ堀江貴文の本はすべてがベストセラーになるのか? ★★

いつもの堀江本でしたが出版について重点的に書かれています。ベースにあるのは本を書くことを分業しようという理論。メルマガは本だと言えないのだろうか(いや、言えるだろう)とメディアに囚われない「本」を書くメソッドから書店へ直接営業したほうがいい等細部の手法も書いてあり、面白かったです。

11.不老長寿 ★★★

不老超寿

不老超寿

 

堀江本という言葉あるならば高城本もあるだろう。今回は一種のトンデモ本ですが、医療の未来を指し示す一冊だと思います。ただ、これを2018年現在で網羅すると100万円以上余裕でかかりますね。その分生きられる可能性が広がるため投資として見てちょっとずつやっていくのがいいのかもしれません。ジョコビッチの本読んでから、ずっとやりたいlgGのアレルギー検査からインセンティブが入ったタイミングにでもやってみるかなと。あと今回知った自分に足りない栄養が分かる「栄養分析プログラム」は気になります。

 

12.教養としての プログラミング講座 ★★

教養としてのプログラミング講座 (中公新書ラクレ)
 

再読です。プログラミングやるってどんな感じだっけ?と思い、もう一度のぞいてみました。エンジニアが何考えてるかわからない人は一度読んでみるといいと思います。定義の重要性に気づき、それが甘いとどうなるかってことがよくわかります。

 

13.ファンベース ★★★

初読の感想を書いたので割愛します。各所から絶賛ですね。 

chikakuni.hatenablog.com

14.空気のつくり方 ★★★ 

空気のつくり方

空気のつくり方

 

再読です。この本マーケティング本の中で一番好きかもしれません。何度も何度も読み直して自分の物にしていきたいと思っています。データはできるだけ全て集める、がそれだけではなく、空気を吸いに現場にでて感じる、右脳型のアプローチと呼ばれる手法ですが、それが未来を創るこれからのマーケティングだと思います。左脳型の改善は数字を着実に数字を伸ばしますが、爆発力がなくこれから機械に奪われる領域だと思います。

 

15.スノーピーク「好きなことだけ!」を仕事にする経営 ★★★

スノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営

スノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営

 

ずっと読もう読もうで止めてた本。スノーピークの高価格商材を売るマーケティングの王道感はすごいですね。誰もが思いつくであろう、「本当に良いものなら高くても売れる」を体現できている企業は少ないように思えます。その分、先日初心者向けの廉価版のテントを出してるのを見かけたのは驚いたのですが。上場したし、裾野を広げて伸ばすって意味合いですかね。グランピングブームだし。今のところそれがブランドイメージとしてマイナスに働いてる感がしないのがまたすごい。今後も注目していこうと思います。

 

16.遊ぶ奴ほどよくデキる! ★★

遊ぶ奴ほどよくデキる (小学館文庫)

遊ぶ奴ほどよくデキる (小学館文庫)

 

「遊びの予定を年間で立てる」・「とことん休む日をそこに組み込む」・「何かをとことん考える日を設ける」等休日を有意義にするノウハウが盛り沢山でした。大前さんも夜の店とか行くんだとか、日本を代表するコンサルのキレを構成する「オフ」に触れられる一冊です。 

 

17.アマゾンの料理人 ★★★

アマゾンの料理人 世界一の“美味しい”を探して僕が行き着いた場所

アマゾンの料理人 世界一の“美味しい”を探して僕が行き着いた場所

 

Amazonの」料理人かと思ったら「アマゾン川の」料理人だった本著。前提間違えて買っていましたが普通に楽しめました。軸はズラさず世界を転々とする人生も面白いものですね。「野生に還る感覚が失われてる」という課題感は、意外にもスノーピークの本と通じるものがありました。野に還ってサバイブする…。近年の自分の最も遠いところにある気がします。ひしひしと危機感を感じました。また一人海外しないと。

 

18.21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由 ★★

21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由

21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由

 

こちらも再読です。とてもいい本なんですけど、1章が一番勉強になりそこだけ読めば十分なような気もします。非デザイナーがデザインというキャリアを選ぶのは日本ではまだ一般的ではありません。大学院に行くとなるどうしても「MBAとるの?」という会話になるように思えます。実感値から思うのは、キャリア形成以外でも自分や他者の可能性に蓋をせず、他業種に触れたほうが確実にできることは増えるし上手くいく可能性が高まるということです。本著にある専門性同士をつなぐ「H字型の人材」という価値は今後高まっていくように思えます。関係ないけど、求人の魅せ方で「H字型♥人材募集」とかPV取れそうじゃないですかね。だめか。

 

ちょっとブログの間隔があきはじめているのは、ブログ入稿の時間確保がなかなかむずかしい程度に日々仕事が自分の時間を圧迫しているためです。毎日寝る前にボソボソ音声入力してるんですけどね。3月もなかなか忙しそうですが、読書の時間だけは確保していこうと思っています。

 

僕のちかくからは以上になります。

世界一やさしい右脳型問題解決の授業

世界一やさしい右脳型問題解決の授業

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰ってからすること

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帰宅してすること。まずご飯を温める。土日に作り置いて基本的にはそれを食べる。ない時はパスタ等簡単なものをこしらえるか、近くの餃子屋で済ませて帰る。ご飯を食べながらアニメを1〜2本みて、風呂を沸かしてる時間で簡単に運動する。メニューは決めていて、プッシュアップバーかダンベルかスクワット。この3つを日でローテーションして回す。土日は全部盛りをするときもあるが、基本的には中三日ローテでゆるく行う。その後少し置いて風呂に入る。おっさんがどこから洗うかなんかはどうでもいいのでそれは割愛させていただく。湯船では本を読む。20分程度に収まることが多いが乗ってくると1〜2時間読み続けてる時もある。そういう日の湯船は言わずもがな冷たい。次は追い焚きのついた家に住みたいと切に願う。風呂から出て食器を洗う。ついでにお湯を沸かし、ビオフェルミンなどのサプリを摂取する。その後ボソボソとスマホに向かってつぶやき、フォームローラーでゴロゴロと肩こりの原因となる筋膜をほぐし、眠る。ここまでがワンセット。

これが出来ている日は調子がいい日。いわゆる自分を測るバロメーターというやつはこの流れが正常に行われているかどうかで判断できる。これはこれで独身を謳歌しているということなのだろう。実にこじらせている。

 

僕のちかくからは以上になります。

 

 

続・心の会計

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続きを書くほどの話でもないと思ってたのですがオチがついたのでメモを。
この話を読んだ後輩に、「10円入れればよかったじゃん」と言われました。 

chikakuni.hatenablog.com

僕はこいつ話の趣旨がわかってないのかと疑いの眼差しを向けてしまったのですが、よくよく話を聞くと、こういう考え方もあるようです。

 

「10円は苦(9)を越えるので縁起がいい」

ぽかーん。ということは、今回の10円玉と5円玉の交換は、ゲン担ぎVSゲン担ぎで価値が相殺されているということになります。なんならマイナス5円損しているだけ。5円損してご縁を同僚に授ける慈善事業。こんないい子な僕ちんに罰を与えるなんて神は実に罪深い。
これからお賽銭は、無理矢理にでも語呂合わせして心のお会計としようと思います。いや、これはフレーミング効果だな。

 

僕のちかくからは以上になります。

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

 

 

読後の感想『ファンベース』

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さとなおこと佐藤尚之さんの『ファンベース』読み終わりました。まだ消化しきれていない状態で書いている(音声入力なので厳密に言うと喋ってる)ので深い考察でないことはご容赦いただきたいのですが、初読の感想として、一番心に残ったことを書いていきます。『ファンベース』の内容については、以下のリンクがよくまとまっていたのでこちらをご参照ください。

asa-shibu.tokyo

読んでいて一番面白かったのは、「共感を強くする」の項の、「ファンであることに自信を持ってもらう」という一節でした。""「この商品が好きな自分ってイケてるのか。」「この商品のファンって言って笑われないか。」「この商品を友人に勧めても大丈夫か」""という意外と自分の熱意に自信がないファンのインサイトが切り取られていました。
これは議論の場でよく見受けられることと似ていると思います。2ちゃんねるのスレを見ていても[A]という論理展開がされている際に、その逆説である[B]という論理を書き込むのは勇気がいることです。ただ、一人が[B]ということでその書き込みが連鎖してようやく議論の場として成立つするという板を何度も見てきました。何が言いたいかというと、最初の一人になるということにはそれなりにエネルギーが必要ということです。
そもそも、商品が好きになった人は、商品のファンであることがA(イケてる)なのかB(イケてない)かすらも分かっていないかもしれません。それをまず認知させることが一つのブレイクスルーになる可能性は大いにありそうだと思います。
本著で、一方法論として記載されていたのは、意外にもマス広告を打つ、ということでした。CMというと、どうしても新規の顧客認知に目先がいきそうなものですが、よくよく考えてみると納得しました。テレビなどは大衆に受け入れられているメディアです。「マス」メディアというほどですから、そこに反論の余地はないと思います。つまり、「テレビで取り上げられた」ということは、自分の好きな商品が、世の中に認められたと言うことになります。こうなるとファンは自信を持って商品を勧めやすくなる、というわけです。テレビを通して共感を強くする機会を創出するというわけですね。
この場合はテレビを例に挙げましたが、インフルエンサーなど一定の認知がある人の一声というのも影響力としては申し分ないと思います。ただ、その場合注意すべきなのは、「インフルエンサーのファン」なだけで商品への思い入れが自体は希薄化してしまうことです。商品を好きになってもらう文脈の中の一つとしてインフルエンサーが存在するわけで、「インフルエンサーを引き立てるための商品」になってしまっては本末転倒です。そのあたりは古典的なブランディングの概念が参考になる気がしています。

ブランド・マインドセット

ブランド・マインドセット

 

このように、一定の商品のファンであることを肯定する理由づけをしやすくする空気づくりというのは、今のマーケターに求められるスキルの一つなのかなと本著を通して思いました。当然ながら数字は出せませんが、今運営しているメディアでも、この「共感を強くする」で紹介されている法則はしっかりと実感値としてとらえることができています。これは広告代理店の時では得ることができなかった感覚だったりもするので今とても良い経験ができているように感じます。
ただ、やはりマーケッターというのは圧倒的な結果を出さないと認められない、名乗れない職業かなとも思います。その割に泥臭く地味で、なかなか結果はでません。ことマーケティングにおいて一過性の成功は追随が楽なことが多く、テクノロジーの発展や資本力によって圧倒されてしまう可能性が高いと僕は考えいてます。そう考えると今は腰を据えて目の前にいる顧客である「ファン」と向き合っていくことが、急がば回れではありませんが、近道な気がしています。
読後ほやほやで体系だてて述べられていないですが、今回の『ファンベース』含め、昨今トレンドとなっているマーケティング関連書籍3冊の共通点が少しずつ見えてきています。キーワードは「空気を編集する」ということです。それは機械には絶対できないと考えていて、考えがまとまってきたらまた書きたいと思います。

僕自身さとなおさんの書く本のファンで、関連書籍『明日の広告』から本作まで追いかけていますが、毎回の如く、今回もとても多くの気づきを得ることができました。さとなおさんのように歳を重ねても「今の空気」を捉えて編集できるようになりたいと思う今日この頃です。

 

僕のちかくからは以上になります。

ファンベース (ちくま新書)

ファンベース (ちくま新書)

 
明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)
 

 

 

 

心の会計

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心の会計(メンタルアカウンティング)という言葉があります。最近『ヘンテコノミクス』という本を読んで、行動経済学について事例を踏まえて漫画で学び直しているのですが、改めてこれは面白いなと思ったものを何回かに分けてブログの題材にしていこうと思います。行動経済学と言えばダン・アリエリー先生ですが、『予想通りに不合理』とか面白いけど結構分厚いんですよね。こちらの本はサクサクと学び直せるのでとてもいい感じです。 

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

 

今年の初詣、愚かな僕は「いい男になりたい」と願って顔面に怪我を負ってしまったわけですが、その手前で僕はお賽銭に使う5円玉がないことに気付きました。会社の同僚と一緒だったので僕は10円玉で5円玉をもらったのですが、同僚は5円玉が1枚しかもっていなく、その1枚を10円と引き換えにもらいました。

chikakuni.hatenablog.com

この時、僕は5円玉が2枚欲しかったわけではありません。そして10円玉1枚が惜しかったわけでもありません。もちろん同僚に後で5円もらいに行ったりもしていません。ただ、金銭的なやりとりを鑑みると僕は5円損する判断をしています。お賽銭という行動において僕は、10円玉より実質損をする5円玉1枚の方が価値が高いと優先順位をつけたということです。こういうのを心の会計というようで、実際の貨幣が持つ価値とは別で心理が作用し優先度を決めて価値をつけるという行動を指します。…今思うとこのやりとりでバチが当たったのかとも思うわけですが。

この考え方は、今の仮想通貨事情に置き換えてみると面白いかもしれません。あなたは1万円入った財布を落とすのと、1万円分の仮想通貨をハッキングされた時どっちが傷つくでしょうか。この場合の判断は、流れが早いあまり揺らぎがちな現代人の価値観の指標になるかもしれません。

 

僕のちかくからは以上になります。

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

 
考えの整頓

考えの整頓

 

 

 

ライブの副産物

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ちょっとブログあいちゃいましたね。三連休と有給休暇のあわせ技を使ってちょっぴり休暇だったのでした。昨日は幕張までThe xxのライブに行ってきました。


The xx - "On Hold" performed on Saturday Night Live


Jamie XX feat. Romy - Loud Places - Live du Grand Journal

いやー、本当良かった。内容は近年行ったライブの中で最も良かったと言っても過言ではありません。1stから最新アルバムまで網羅されている素晴らしいセットリスト。歌心ある二人の混声ボーカルにJamie xxのDJ。ボーカルであるギター・ベースでも十分成り立つところを、4つ打ちが混ざることで唯一無二の存在感を放っていました。そして何よりもメンバーのオーディエンスへの気遣いが素晴らしかった。会場の熱気も相まってなんというかとても温かい場が出来上がっていました。筆舌に尽くしがたいとはこのことでしょう。来日したら必ず見に行きたいアーティストがまた1人増えました。

 少し話の時系列を巻き戻します。今回のライブのオープニングアクト(前座とは言わない)はD.A.N.でした。正直あまり聴いたことはなかったのですがこちらも素晴らしかった。気だるくて音がしっかりしてて。The Great Escape 2018にも出るらしい。かなり実力派なんですね。(てかきゃりーぱみゅぱみゅGreat Escapeでるんだ…)

greatescapefestival.com

D.A.N.の後は主役であるThe xxを待ちます。その間はトイレ休憩を兼ねたDJ PLAY。お決まりの流れです。僕はこの待ち時間のプレーが結構好きです。売れ線の曲ばかり流されると萎えますが、今回は結構いいライン攻めてくれて、知らなかった曲をShazamでためることができました。

DJがプレーを通して間接的に曲を教えてくれる感覚が好きです。こういう偶発的な出会いが最適化に向かうWebの世界にいると減るなと思っています。いつも自分の好きな似たような曲ばかり聴いてしまう。それは自分を狭めることにもつながってしまう気がして何となく気が進みません。僕はKindle電子書籍ばかり読んでいますが、本屋に行くことを欠かさないのは、書店員に本との出会いの機会を作ってもらいたいからです。Amazonのレコメンドエンジンを超越した自分と本との出会いを期待しているのです。協調フィルタリングの外に本当に面白いものはあると僕はどこか期待してるのかもしれません。友人からのおすすめは機械を超越すると考えているというわけです。機械を超える機会を与えられたいし与えたいってか。

話を戻すと、こんな副産物をおまけの楽しみとして僕はたまに現場に向かうわけです。今回の副産物はこんな感じです。


Chromatics - Cherry


Drake - Passionfruit (Lyrics) [With Audio] | RAJIVDHALLMUSIC | COVER

Drakeは人気出てから聴けてなかったので改めて聴いてみようと思いました。一番好きなのはBest I Ever had。それにしてもJamie xxのLoud PlacesからOn Holdのつなぎは素晴らしかった…。と遅れてきた主役があっさりとおまけを超えていったのでした。主役は遅れてやってくる。オープニングアクトから40分待ってたよ。近いうちにまた来てね。

 

僕のちかくからは以上になります。

I See You [帯解説・ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] スペシャルプライス盤 (YTCD161JP)

I See You [帯解説・ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] スペシャルプライス盤 (YTCD161JP)

 

 

断酒日記

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年明けにお酒を通して顔面を怪我をしてしまい、それ以降お酒をやめているのですが、やめてよかったことはあるかとよく聞かれます。正直なところ効果を感じてることはほとんどなく、人に会うことがやや億劫になるという多少マイナスを感じてるくらいのものです。 

chikakuni.hatenablog.com

まず飲めない飲み会は、単純に疲れます。飲んでたときはオールフリーで酔えると豪語していましたが、嘘でした。だんだんと上がってくる周りの人たちのテンションに合わせられません。僕の秘めたる社会性が「申し訳ない」という言葉を脳に語りかけだします。そのおかげでどんどんしゃべらなくなる。そして12時を過ぎるととても眠くなります。逆に言えば、酔っ払ってる時はてっぺんなどを通過点でしかないので、酒が入っておかしくなって当たり前だなとも思いました。

一つ良かったことがあるとすれば、飲み会の後普通の生活ができます。普通の生活とはお風呂に入ったり、読書したり、ちょっと運動したりといった仕事帰りと同様のあれこれです。家帰ってバタンキューではなくなるのです。これができる分、やや精神面・肉体面共に健康になったりするのかなと思いましたが、まだそこまでの効果は感じていません。なんならいまちょっと体調悪いです。

とりあえず飲んでいる時の自分を省みる機会だと思いしばらく続けてみようと思っています。一旦の目標は2月28日です。ただ、ここまで飲まないと復帰する意味ってあるのかなと思い始めてしまっていて、もしかしたら下戸になるかもしれません。…それはないか。

 

僕のちかくからは以上になります。

不老超寿

不老超寿

 

 

 

雪を楽しめる人と楽しめない人

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大人になっても雪は楽しめるというお話。僕はもちろん雪合戦をしようですとか、雪だるま作ろうー♪とアナ雪チックなことを謳いたいわけではありません。

この投稿を見て、どんな状況でも機転をきかせて自分の行動を変えることができる人っていうのはいるもんだなと感心したのです。

まさに大人の雪の楽しみ方。さすがさとなおさん。永遠の憧れですね。

僕は『人生ピロピロ』からさとなおさんのファンで『うまひゃひゃ讃岐うどん』を読んで香川に飛び立ち、『明日の広告』を読んで広告業界を志すことを決めた人間です。宣伝会議の講座で初めて金の鉛筆もらったのもさとなおさんからでした。『明日の広告』10回くらい読んで取れたから嬉しかったな。新刊の発売も控えているようで、とても楽しみです。  

ファンベース。今考えていることと少しでもリンクしていると嬉しいな。
 

僕のちかくからは以上になります。

人生ピロピロ (角川文庫)

人生ピロピロ (角川文庫)

 
うまひゃひゃさぬきうどん

うまひゃひゃさぬきうどん

 
明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)
 

 

 

 

2018年1月に読んだ本まとめ

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あっという間に2月ですね。寒気の到来もあり、寒い日が続いていますが風邪をひかぬよう栄養をしっかりとっていこうと思います。
1月は8冊の本を読むことができました。昨年100冊に到達した段階で気が緩んでしまったようで1月前半はかなり怠けてしまいましたがふんどし締め直して8冊までもっていけました。読んだ本を簡単に紹介していこうと思います。

 

1.『ゾーンの入りかた』 ★ 

ゾーンの入り方 (集英社新書)

ゾーンの入り方 (集英社新書)

 

年始から室伏広治が何故か気になってしまい購入しました。ゾーンとはどういうところから実際に体を動かしていかにゾーンに入るかというところを中心に語られています。自分のパフォーマンスに首をかしげるスポーツ選手に対する室伏選手の意見が面白かったです。 

2.コンビニ人間 ★★★

コンビニ人間

コンビニ人間

 

これは面白いすね。今だからこそ売れる小説だと思います。調べてやっぱりそうかと思ったのは著者の村上さんが未だにコンビニで働いてるということです。半私小説みたいな感じなのでしょうか。右向け右が正とされる世の中へのアンチテーゼ。痛快です。

3.正しく悩む技術 ★★★

正しく悩む技術 : 「なんとなく...つらい」あなたを救うヒント

正しく悩む技術 : 「なんとなく...つらい」あなたを救うヒント

 

読後すっきりするいい本でした。カウンセラーの方の本はこのような読後感を覚えることが多いように思います。自己嫌悪に対する言説が面白くて、「自己嫌悪することで自分をごまかしていないか。自己嫌悪に陥ったので良しとしていないか。自己嫌悪を一つの達成としていないか」という意味合いで語られていました。自分はよく自己嫌悪に入って終わってるのでサイクルを変えていこうと思います。

4.ポジティブ会議 ★

たった一度きりの人生をマックスに!  ポジティブ会議

たった一度きりの人生をマックスに! ポジティブ会議

 

松岡修造と茂木健一郎の対談本です。とりあえずビジュアルのインパクトが強かったので空いてる時に読んでみようとAmazonほしい物リストにずっと入れてありました。年明け読書のペースが悪かったので今回購入し読んでみたところまあまあな本でした。松岡修造の言動を茂木健一郎が流行りのビジネス本に書いてあるような言葉で言い表す掛け合いが延々と行われている本です。本当に暇な方はどうぞ。

5.侠飯3 ★★

侠飯3 怒濤の賄い篇 (文春文庫)

侠飯3 怒濤の賄い篇 (文春文庫)

 

なかなか良いです。先日書いたので省略します。 

chikakuni.hatenablog.com

 6.欲望する「ことば」「社会記号」とマーケティング ★★

欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング (集英社新書)

欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング (集英社新書)

 

流行り言葉に対してなぜそれが流行したのかという文脈で事例を踏まえてまとめてあります。世の中の流れをいかに表現するかというところに重きを置いて書かれた本でした。社会記号の分類の部分が特に勉強になったかなという感じです。考察で使えそう。昔考えていたこととリンクするからかテキストマイニングはやっぱり興味を唆ります。

7.小さな習慣 ★★

小さな習慣

小さな習慣

 

これは良い本ですね。なにか始めるとき目標を小さくして失敗するのが難しいところまでミクロに落とし込んでやってみましょうということが延々と書かれています。著者は毎日腕立てを一回するという目標から始めたそうです。この小さく物事を始めてやっていくうちに乗ってくるという感覚は実感値としてもあるので、何か新しいことを始めるときや自分にとって良いことを継続したい時に本著の内容を思い返そうと思います。

8.ほったらかし投資術 ★★

全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)

全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)

 

今読んでるところなので読後また書ければと思いますが、今まで読んだ投資本の中では当たりの部類に入るような気がしています。確定拠出年金について興味が湧いてきており、遅まきながらはじめてみようかなと思っています。

 

2月最低10冊は読みたいですね。恩田陸の『蜂蜜と遠雷』を読み途中なのでそれをなんとか読み終わりたいなと思っています。面白いけどなかなか長編で骨が折れる…。

 

僕のちかくからは以上になります。

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 

 


 

 

フォロワー増えない人だって考えることはできる

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自分の得意なことと不得意なことはだんだんわかり始めていて、まず得意なほうから言うと、物事に筋道を立てるということに関して僕は得意な方だと思います。何か実行するにあたって、人を説得するための論拠を作るですとか、データを使って状況を説明するということはこれまで頻繁にやってきたこともあり、得意と言ってもいいものになってきた気がします。
ただ、「今」起きていることに対し運動神経で反応し、市場感にふさわしいアウトプットをする、ということは正直できているとは思えません。これが不得意なことですね。今起きていることに対して臨機応変に対応するということです。
その不得意さを示す一例が、TwitterFacebookなどのソーシャルメディアの活用です。このブログもそうですね。決して伸びる類のブログではないと思います。
今自分がやっている日々のつぶやきは、発信に市場への意識が欠けています。受け手が欲しい言葉を言う(もしくは絶対言って欲しくない言葉を言う)ということができていません。ただ自分が言いたいこと、書きたいことを綴っているという状況です。自分をプロダクトアウトしているとも言えるかもしれません。
これからの時代に必要とされるのは、僕が不得意なほうだと思います。何故なら過去の整理はテクノロジーに取って代わられるからです。無尽蔵にデータ化されている過去を遡れるAIに体力に限界のある人間が勝てるはずありませんからね。前回のブログにつながる部分ですが、人間の拡張としてのテクノロジーではなく、テクノロジーが人と置き換わるということが平気で起こりえます。

chikakuni.hatenablog.com

僕もどうにか生き延びたいので、今を捉えて運動神経で自分をマーケットインする。これができるようになりたいものです。運動神経という言葉を使った手前、結局量を積んでいくしかないのかなと思っています。でもなんというか事象に対して運動神経が働く時ってその物事に強い思い入れがあるときなんでしょうね。思い入れ=普段の積み重ね=練習なのかもしれません。やっぱり何か起きた時そういう人の発信が、良くも悪くも 炎上してたりしますからね。熱意を持って前のめりで立ってないとスタートは切れないということでしょうか。さて、毎日どんな練習をしようかしら。
…というこの施策立案の弱さとたどり着くまでの長さから僕の「不得意なほう」というものの片鱗を読み取っていただけるのではないでしょうか。とりあえずちきりんさんの『マーケット感覚を身につけよう』でも再読しようかな。

 

僕のちかくからは以上になります。 

小さな習慣

小さな習慣

 

 

 

ロゴチェンジ

ちょっとした思いつきでブログのロゴを変えてみようと思いました。今回デザインは前職の後輩にお願いしてみました。
僕はコアラが好きなのでコアラをモチーフに。そして、このブログの表題である「ちかくにまなぶ」ということが何となく分かるロゴになればいいなという軽い気持ちでのお願いでした。

上がってきたのがこちらです。

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コアラに型どられた電球。電球は閃き、つまり学ぶということの象徴ですね。そして僕の苗字は「こまつ」なので文字って「コマラ」となっています。なかなかシックな仕上がりです。商業味が薄いのも自分らしくていい。想像以上の仕上がりに個人的にはとても満足しています。

作った後輩は特にデザインの勉強をしていたわけではありません。 それでも僕のオファーを汲み取って、アウトプットしてくれました。デザインは言語化したものをかたちに落とし込む作業だと僕は考えています。その点で今回のお仕事は僕がこのブログを書けている時点で十二分に果たされたと言えると思います。
そもそも、このロゴの前は「コアラ」とGoogle日本語検索をすると出てくるただの顔文字ʕ•ᴥ•ʔだったので今回かなりのアップデートとなったと言っても過言ではありません。しばらくはこちらを活用していこうと思います。

 

僕のちかくからは以上になります。

デザインの輪郭

デザインの輪郭

 

 

4年前の仕事はすでに機械に奪われていた

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僕は新卒から4年間ウェブ広告のコントロールをやっていました。最近は機械学習の精度があがってきてクリエイティブの面以外はだいぶ手離れはよくなったように思えます。そんな中気になる記事がありました。

markezine.jp

これを読んでTwitterでもつぶやいたのですが、これは心の底から自分がやっていたことだと言えるものでした 。僕の場合、技術力が低いので手動で広告運用への反映を行っていたのですが、やってみるとパフォーマンスは全然変わってくるものです。
プロモーションで効果を出すためには世の中の流れからインサイトを見つけることが必須です。インサイトとは、というところは以下の記事に厚かったので省略しますが、世の中で起きていることに対して何かしらの意味づけを与えるということが、マーケターには求められると思います。

田端信太郎氏が語る、スマホ全盛期の今、マーケターが持つべきユーザー接点の考え方 —田端信太郎さん MARKETERS CAMP TOKYO vol.6 | すごい勉強会

 つまり、世の中に対して目を向けていないと効果など出るわけがないということです。前述の天気データを利用した配信もその世の中の流れを利用したアウトプットの手法の一つだと思います。
過去に株価やFXの通貨ペアの値動きと連動して配信をする企画をしていたことがあります。その時は形にならなかったのですが、ようやくお上が天気という世の流れに対してバナー内容の自動化というアウトプットをするようになったということです。歴史の短い仕事が早々に機械に奪われたとも言えるかもしれません。
今であれば仮想通貨の値動きを見て取引所の 広告運用に反映するということをおそらく企画していたと思います。そんな折にコインチェックのあれこれがあり、テクノロジーの煽りをすぐ受けるこの世の中の流れもどうなんだろうなと思った今日この頃です。

 

僕のちかくからは以上になります。

欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング (集英社新書)

欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング (集英社新書)

 

 

 

ピェンロー鍋作ってみました。

https://www.instagram.com/p/BedCeVWgQ-r/

 

先日のブログの通り、ピェンロー鍋を作ってみました。

chikakuni.hatenablog.com

久しぶりに食べたら美味しいですね。今シーズン何回か作ってみようと思います。

暫定的なレシピは以下です。

しいたけを鍋に入れ戻します。これは1日かけて戻してもいいのですが僕は半日程度鍋につけておきました。それでも十分だしは取れていたので長さはさじ加減かなと思います。

次に鶏の肉団子の準備を進めていきます。鶏団子はつなぎとして片栗粉や小麦粉などをいれることも多いですが、鶏挽肉だけでも十分形になるので、僕は特につなぎを使わず作っています。鶏団子の種に加える調味料としては、塩と黒胡椒、生姜とネギを混ぜて、スプーンで型取って鍋に落としていきます。

白菜は一人暮らしだと、1/4でも使うのが結構大変なので、切ってあるものを利用しました。それを椎茸の入っている鍋に入れ、先ほどの肉団子、水で戻した春雨、にんにくを入れてごま油をひとまわし。そして、蓋をして煮込んでいきます。煮立ってきたら、全体の火の通りを確認し、スープを下からすくい上げて具材にかけていきます。仕上げにごま油を再びひとまわしかけて完成です。

お皿に取り分ける際に、塩味が足りないはずなので、塩、胡椒、柚子胡椒、一味あたりで味を整えるといいと思います。

〆は妹尾河童さんの教えに倣うのであれば、おかゆですが、僕は卵と昆布ポン酢を回しかけ雑炊としていただきました。これはこれでおいしかったです。

このように、手がかからず美味しい鍋が作れます。春雨は満腹中枢を刺激してくれるので〆を食べなければ、ダイエットにもいいと思います。

今回は鶏団子でしたが 豚肉を入れても また出汁が出て美味しいです。次回はそっちもやってみようかな。いいアレンジを見つけたらまた書きます。

 

僕のちかくからは以上になります。

笠原将弘のやみつき極上なべ

笠原将弘のやみつき極上なべ