ちかくにまなぶ

近くから学んだことを書き残すブログです。

【年間100冊】2018年3月に読んだ本

f:id:shigekikoma2:20180214212749j:plain

飛ぶように3月が過ぎました。色々あったな。仕事も徐々に自分が望む形になってきている気がするのでアクセル踏んでいこうと思います。今の課題は爆発力。そつなくこなすは面白みがないからね。もっと魅力的に踊ってみせるよ。

3月は9冊読むことができました。月9冊ペースでいけてるので年間100冊達成ペースですね。何冊上振れできるか。そして毎年来る本読めない期がいつくるか。そこがポイントです。

 19.私とは何か ★★★ 

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

 

再読です。『マチネの終わりに』の平野啓一郎著の新書。この本好きなんですよね。「分人」という理論が主軸にあるんですけど、今回気になったのは恋と愛の違いについての言及でした。最近LOVEというやつがよくわからんのですよ。アガペーアガペー。恋から愛へ変容する。これが本当にそうなんだっけ?と思いつつ良いことを聞きました。平野啓一郎さんの小説もまた時間作って読みたいな。

20.世界一やさしい右脳型問題解決の授業 ★★★ 

世界一やさしい右脳型問題解決の授業

世界一やさしい右脳型問題解決の授業

 

 新卒の社会人は前著の『世界一やさしい問題解決の授業』は必読だと思います。自分が前職でチーム見てた時は全員に読んでもらってました。(興味があれば次は『イシューからはじめよへ』進みましょう。)今回はその続編で右脳型問題解決にフォーカスした内容。こちらもとても良かった。右脳型と聞くとクリエイティブな職種以外必要ないと思うかもしれないですが、全職種この視座を持つ必要性があると思います。

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

 

21.ゼロから始める都市型狩猟採集生活 ★★★

ゼロから始める都市型狩猟採集生活

ゼロから始める都市型狩猟採集生活

 

 神楽坂のかもめブックスで文庫版が出てるのを見つけて手にとってみました。最近「人の生き方」にとても興味があり、普段関わらない人が何を考えて生きているのかがとても気になります。内容はかなり考えさせられるものがあり、都市で0円で暮らすことの容易さ(決してそんなことないと思いますが)を感じました。木々に実がなり動物を捕らえそれを食す。都市ではそんな暮らしは必要ありません。都市=栄えているということは誰かが生きられる環境を勝手に形成してくれるのです。そこに対して0円の果実を如何に食すかを考えていけば食べるのには困らない。家も同様。自分一人で暮らすならそう広いスペースは必要ない。服は廃棄で十分。そう考えると富と名声の先にある価値ってなんなんだろうと考えます。最近一番有名なホームレスは小谷さんだと思いますが、ステレオタイプ的な富めることへの価値は下落していく気がしてなりません。

ホームレス芸人小谷がお金に困らない理由をキンコン西野が分析 - ログミー

22.書く人はここで躓く!作家が明かす小説の「作り方」 ★★

 小説書くってどんな感じなんだろうなと思い買ってみました。POPEYEで『コンビニ人間』の村田沙耶香さんがおすすめされてたんですよね。「設定」・「展開」・「新局面」で構成するという一説が一番勉強になり、動画制作の現場でもディレクションしやすくなりました。読み進める中で一ついまいちだったのは、小説が著者へ投稿される作品の話ばかりで共感できなかったこと。文書読本のように文豪の名作を例にして語ってほしかった。

23.LOVE理論 ★

LOVE理論

LOVE理論

 

最近LOVEというやつがよくわからんのですよその2。けんすうさんがオススメされてたので読んでみました。こういう恋愛ハウトゥー本って読んでみると結構面白いんですよね。ただそうだ。おれ水野敬也の文体嫌いなんだった。

24.ユダヤ人大富豪の教え ★★★

ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)

ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)

 

 のぐたくさんのブログから拝借した一冊。

野口卓也 - おすすめの本<自己啓発・ビジネス立志伝> - Powered by LINE

改めて自分の人生を見通しを立てないとあかんと思いました。30までと30からを考える一人合宿開催へ。土日開催参加有償。一回有給取ろうかなとも。

25.没頭力 ★★★

没頭力 「なんかつまらない」を解決する技術

没頭力 「なんかつまらない」を解決する技術

 

今月のベストバイです。今年は室伏広治の『ゾーンの入り方』から始まってることもあり「没頭」が自分の中のテーマみたいです。関連書籍あたってみようと思います。
それにしても吉田尚記さんの本好きだなあ。読みやすいし論点がはっきりしてるからか頭に入ってきやすい。今回であればニコ生の編集版だから音声で頭にはいってくる感じがいいってのもあるんだろうな。
幸せの定義が「快楽」・「意味」・「没頭」だという一説があるのですが、本著は「没頭すること自体が目的でもいいのではないか?」という仮説で構成されています。例え意味がなくても時間が飛ぶ感覚があることをしているのは心地よいですよね。自分にとっては物書きがそれに近いような気もするのですが、それが仕事になったら辛い気もします。それは没頭に意味が加わってしまうからなんですよね。アンダーマイニング効果が働くと報酬をもらうこと自体が目的になってしまうから書くこと自体が楽しめなくなって没頭できなくなる。個人的にスキルアップに支障をきたすのがこのパターンで、やること自体がなんだか面白くなってしまいます。自分の中でいつの間にか幸せが「快楽」や「意味」にすげかえられてるんですね。そうではなく「没頭すること」自体が楽しかったじゃんかよということを本著は強く語りかけてくれます。
そのためにどうすればよいかということにも存分に触れられていて、没頭に入る方法として語られていた中で面白かったのは、両手を使ったもののほうが没頭しやすいという一説です。たしかに一日中PCを両手で叩いているエンジニアさんって集中状態に入ってる時間が長い気がします。そしてそれを妨げられるとスゴイ嫌そうなんですよね。本著を読んで幸せを妨げてると考えるとそりゃそうだと。自分も彼らの幸せを追求する姿勢を見習おうと思いました。
再読必須の一冊に出会えて嬉しいです。「最近なんか面白くない」とちょっとでも思ってる方には是非手にとって欲しい一冊です。 

26.「ひとり会議」の教科書 ★ 

1日10分であらゆる問題がスッキリする「ひとり会議」の教科書 (Sanctuary books)

1日10分であらゆる問題がスッキリする「ひとり会議」の教科書 (Sanctuary books)

 

自称内向的の自分としてはいつも考えてることに近く学びが少なかった印象。サクッと自己啓発的な養分を自分に入れたい時に見返すのにはいいかも。

 27.ヘンテコノミクス ★★★

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

 

 行動経済学をマンガでまとめてくれてる本。一家に一冊あってもいいかもです。お子さんの教育にもおすすめできます。学校の勉強より確実に役立ちます。

chikakuni.hatenablog.com

 

おわりに

ブログ書いてると時間が飛ぶようにすぎますね。更新減ってますがこちらの読んだ本のまとめは自分の整理になるのが楽しい感もあるので続けていこうと思います。

 

僕のちかくからは以上になります。 

フロー体験入門―楽しみと創造の心理学

フロー体験入門―楽しみと創造の心理学

 

 

風呂についての駄文

f:id:shigekikoma2:20180130160709p:plain

天辺までのことを「今日」と呼んでも無駄だということは、この社会人生活で理解してしまっているので、寝るまでを「今日」ということにしている。社会に入りたての時は、その日の汚れをその日のうちに落とすことの素晴らしさにも気づいておらず、朝起きてシャワーを浴びるということも多かった。実際、それが出来たか否かは、次の日の生活の質を大きく左右する。前述の内容になぞらえるならば、「今日」を終えられないまま「明日」を迎えるようなものだ。そんなことに気づくまで6年の時を要した。書いてみるとあほらしいなと思うもので、小学生でも知っている「寝る前にお風呂に入る」ということの重要性を社会人になって身をもって体感したということだ。その要した年月が小学校卒業までの年数と変わらないというのは、「劣等生」のレッテルを貼られてもおかしくないだろう。実家にいた時はなんとなく惰性で生きていたのだろう。実家から出て6年。ようやっと中学生になる時が来たのかもしれない。底辺を短針が指す頃合いだ。

 

僕のちかくからは以上になります。 

ゼロから始める都市型狩猟採集生活

ゼロから始める都市型狩猟採集生活

 

 

2018年2月に読んだ本まとめ

f:id:shigekikoma2:20180214212749j:plain

2月は10冊いけました。昨年から年を重ねたのか再読本の割合が増えてきました。まがいなりに社会人やってきて、立ち戻れる場所が見つかり始めてるのかもしれません。 

chikakuni.hatenablog.com

 

9.ブランド「メディア」のつくり方 ★★★

ブランド「メディア」のつくり方―人が動く ものが売れる編集術

ブランド「メディア」のつくり方―人が動く ものが売れる編集術

 

昨年読んどけば良かったと思う一冊。メディアを初めてやる人必見。意外とどこにも書かれていないWebメディアの当たり前が普通に解説されてたり、編集としての必要な空気を作る能力について書かれています。個人的にVERY編集長の読者の"気分"に触れた一説がとても勉強になりました。

 

10.なぜ堀江貴文の本はすべてがベストセラーになるのか? ★★

いつもの堀江本でしたが出版について重点的に書かれています。ベースにあるのは本を書くことを分業しようという理論。メルマガは本だと言えないのだろうか(いや、言えるだろう)とメディアに囚われない「本」を書くメソッドから書店へ直接営業したほうがいい等細部の手法も書いてあり、面白かったです。

11.不老長寿 ★★★

不老超寿

不老超寿

 

堀江本という言葉あるならば高城本もあるだろう。今回は一種のトンデモ本ですが、医療の未来を指し示す一冊だと思います。ただ、これを2018年現在で網羅すると100万円以上余裕でかかりますね。その分生きられる可能性が広がるため投資として見てちょっとずつやっていくのがいいのかもしれません。ジョコビッチの本読んでから、ずっとやりたいlgGのアレルギー検査からインセンティブが入ったタイミングにでもやってみるかなと。あと今回知った自分に足りない栄養が分かる「栄養分析プログラム」は気になります。

 

12.教養としての プログラミング講座 ★★

教養としてのプログラミング講座 (中公新書ラクレ)
 

再読です。プログラミングやるってどんな感じだっけ?と思い、もう一度のぞいてみました。エンジニアが何考えてるかわからない人は一度読んでみるといいと思います。定義の重要性に気づき、それが甘いとどうなるかってことがよくわかります。

 

13.ファンベース ★★★

初読の感想を書いたので割愛します。各所から絶賛ですね。 

chikakuni.hatenablog.com

14.空気のつくり方 ★★★ 

空気のつくり方

空気のつくり方

 

再読です。この本マーケティング本の中で一番好きかもしれません。何度も何度も読み直して自分の物にしていきたいと思っています。データはできるだけ全て集める、がそれだけではなく、空気を吸いに現場にでて感じる、右脳型のアプローチと呼ばれる手法ですが、それが未来を創るこれからのマーケティングだと思います。左脳型の改善は数字を着実に数字を伸ばしますが、爆発力がなくこれから機械に奪われる領域だと思います。

 

15.スノーピーク「好きなことだけ!」を仕事にする経営 ★★★

スノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営

スノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営

 

ずっと読もう読もうで止めてた本。スノーピークの高価格商材を売るマーケティングの王道感はすごいですね。誰もが思いつくであろう、「本当に良いものなら高くても売れる」を体現できている企業は少ないように思えます。その分、先日初心者向けの廉価版のテントを出してるのを見かけたのは驚いたのですが。上場したし、裾野を広げて伸ばすって意味合いですかね。グランピングブームだし。今のところそれがブランドイメージとしてマイナスに働いてる感がしないのがまたすごい。今後も注目していこうと思います。

 

16.遊ぶ奴ほどよくデキる! ★★

遊ぶ奴ほどよくデキる (小学館文庫)

遊ぶ奴ほどよくデキる (小学館文庫)

 

「遊びの予定を年間で立てる」・「とことん休む日をそこに組み込む」・「何かをとことん考える日を設ける」等休日を有意義にするノウハウが盛り沢山でした。大前さんも夜の店とか行くんだとか、日本を代表するコンサルのキレを構成する「オフ」に触れられる一冊です。 

 

17.アマゾンの料理人 ★★★

アマゾンの料理人 世界一の“美味しい”を探して僕が行き着いた場所

アマゾンの料理人 世界一の“美味しい”を探して僕が行き着いた場所

 

Amazonの」料理人かと思ったら「アマゾン川の」料理人だった本著。前提間違えて買っていましたが普通に楽しめました。軸はズラさず世界を転々とする人生も面白いものですね。「野生に還る感覚が失われてる」という課題感は、意外にもスノーピークの本と通じるものがありました。野に還ってサバイブする…。近年の自分の最も遠いところにある気がします。ひしひしと危機感を感じました。また一人海外しないと。

 

18.21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由 ★★

21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由

21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由

 

こちらも再読です。とてもいい本なんですけど、1章が一番勉強になりそこだけ読めば十分なような気もします。非デザイナーがデザインというキャリアを選ぶのは日本ではまだ一般的ではありません。大学院に行くとなるどうしても「MBAとるの?」という会話になるように思えます。実感値から思うのは、キャリア形成以外でも自分や他者の可能性に蓋をせず、他業種に触れたほうが確実にできることは増えるし上手くいく可能性が高まるということです。本著にある専門性同士をつなぐ「H字型の人材」という価値は今後高まっていくように思えます。関係ないけど、求人の魅せ方で「H字型♥人材募集」とかPV取れそうじゃないですかね。だめか。

 

ちょっとブログの間隔があきはじめているのは、ブログ入稿の時間確保がなかなかむずかしい程度に日々仕事が自分の時間を圧迫しているためです。毎日寝る前にボソボソ音声入力してるんですけどね。3月もなかなか忙しそうですが、読書の時間だけは確保していこうと思っています。

 

僕のちかくからは以上になります。

世界一やさしい右脳型問題解決の授業

世界一やさしい右脳型問題解決の授業

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰ってからすること

f:id:shigekikoma2:20180202020904p:plain

帰宅してすること。まずご飯を温める。土日に作り置いて基本的にはそれを食べる。ない時はパスタ等簡単なものをこしらえるか、近くの餃子屋で済ませて帰る。ご飯を食べながらアニメを1〜2本みて、風呂を沸かしてる時間で簡単に運動する。メニューは決めていて、プッシュアップバーかダンベルかスクワット。この3つを日でローテーションして回す。土日は全部盛りをするときもあるが、基本的には中三日ローテでゆるく行う。その後少し置いて風呂に入る。おっさんがどこから洗うかなんかはどうでもいいのでそれは割愛させていただく。湯船では本を読む。20分程度に収まることが多いが乗ってくると1〜2時間読み続けてる時もある。そういう日の湯船は言わずもがな冷たい。次は追い焚きのついた家に住みたいと切に願う。風呂から出て食器を洗う。ついでにお湯を沸かし、ビオフェルミンなどのサプリを摂取する。その後ボソボソとスマホに向かってつぶやき、フォームローラーでゴロゴロと肩こりの原因となる筋膜をほぐし、眠る。ここまでがワンセット。

これが出来ている日は調子がいい日。いわゆる自分を測るバロメーターというやつはこの流れが正常に行われているかどうかで判断できる。これはこれで独身を謳歌しているということなのだろう。実にこじらせている。

 

僕のちかくからは以上になります。

 

 

続・心の会計

f:id:shigekikoma2:20180131214204p:plain

続きを書くほどの話でもないと思ってたのですがオチがついたのでメモを。
この話を読んだ後輩に、「10円入れればよかったじゃん」と言われました。 

chikakuni.hatenablog.com

僕はこいつ話の趣旨がわかってないのかと疑いの眼差しを向けてしまったのですが、よくよく話を聞くと、こういう考え方もあるようです。

 

「10円は苦(9)を越えるので縁起がいい」

ぽかーん。ということは、今回の10円玉と5円玉の交換は、ゲン担ぎVSゲン担ぎで価値が相殺されているということになります。なんならマイナス5円損しているだけ。5円損してご縁を同僚に授ける慈善事業。こんないい子な僕ちんに罰を与えるなんて神は実に罪深い。
これからお賽銭は、無理矢理にでも語呂合わせして心のお会計としようと思います。いや、これはフレーミング効果だな。

 

僕のちかくからは以上になります。

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

 

 

読後の感想『ファンベース』

f:id:shigekikoma2:20180214212749j:plain

さとなおこと佐藤尚之さんの『ファンベース』読み終わりました。まだ消化しきれていない状態で書いている(音声入力なので厳密に言うと喋ってる)ので深い考察でないことはご容赦いただきたいのですが、初読の感想として、一番心に残ったことを書いていきます。『ファンベース』の内容については、以下のリンクがよくまとまっていたのでこちらをご参照ください。

asa-shibu.tokyo

読んでいて一番面白かったのは、「共感を強くする」の項の、「ファンであることに自信を持ってもらう」という一節でした。""「この商品が好きな自分ってイケてるのか。」「この商品のファンって言って笑われないか。」「この商品を友人に勧めても大丈夫か」""という意外と自分の熱意に自信がないファンのインサイトが切り取られていました。
これは議論の場でよく見受けられることと似ていると思います。2ちゃんねるのスレを見ていても[A]という論理展開がされている際に、その逆説である[B]という論理を書き込むのは勇気がいることです。ただ、一人が[B]ということでその書き込みが連鎖してようやく議論の場として成立つするという板を何度も見てきました。何が言いたいかというと、最初の一人になるということにはそれなりにエネルギーが必要ということです。
そもそも、商品が好きになった人は、商品のファンであることがA(イケてる)なのかB(イケてない)かすらも分かっていないかもしれません。それをまず認知させることが一つのブレイクスルーになる可能性は大いにありそうだと思います。
本著で、一方法論として記載されていたのは、意外にもマス広告を打つ、ということでした。CMというと、どうしても新規の顧客認知に目先がいきそうなものですが、よくよく考えてみると納得しました。テレビなどは大衆に受け入れられているメディアです。「マス」メディアというほどですから、そこに反論の余地はないと思います。つまり、「テレビで取り上げられた」ということは、自分の好きな商品が、世の中に認められたと言うことになります。こうなるとファンは自信を持って商品を勧めやすくなる、というわけです。テレビを通して共感を強くする機会を創出するというわけですね。
この場合はテレビを例に挙げましたが、インフルエンサーなど一定の認知がある人の一声というのも影響力としては申し分ないと思います。ただ、その場合注意すべきなのは、「インフルエンサーのファン」なだけで商品への思い入れが自体は希薄化してしまうことです。商品を好きになってもらう文脈の中の一つとしてインフルエンサーが存在するわけで、「インフルエンサーを引き立てるための商品」になってしまっては本末転倒です。そのあたりは古典的なブランディングの概念が参考になる気がしています。

ブランド・マインドセット

ブランド・マインドセット

 

このように、一定の商品のファンであることを肯定する理由づけをしやすくする空気づくりというのは、今のマーケターに求められるスキルの一つなのかなと本著を通して思いました。当然ながら数字は出せませんが、今運営しているメディアでも、この「共感を強くする」で紹介されている法則はしっかりと実感値としてとらえることができています。これは広告代理店の時では得ることができなかった感覚だったりもするので今とても良い経験ができているように感じます。
ただ、やはりマーケッターというのは圧倒的な結果を出さないと認められない、名乗れない職業かなとも思います。その割に泥臭く地味で、なかなか結果はでません。ことマーケティングにおいて一過性の成功は追随が楽なことが多く、テクノロジーの発展や資本力によって圧倒されてしまう可能性が高いと僕は考えいてます。そう考えると今は腰を据えて目の前にいる顧客である「ファン」と向き合っていくことが、急がば回れではありませんが、近道な気がしています。
読後ほやほやで体系だてて述べられていないですが、今回の『ファンベース』含め、昨今トレンドとなっているマーケティング関連書籍3冊の共通点が少しずつ見えてきています。キーワードは「空気を編集する」ということです。それは機械には絶対できないと考えていて、考えがまとまってきたらまた書きたいと思います。

僕自身さとなおさんの書く本のファンで、関連書籍『明日の広告』から本作まで追いかけていますが、毎回の如く、今回もとても多くの気づきを得ることができました。さとなおさんのように歳を重ねても「今の空気」を捉えて編集できるようになりたいと思う今日この頃です。

 

僕のちかくからは以上になります。

ファンベース (ちくま新書)

ファンベース (ちくま新書)

 
明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)
 

 

 

 

心の会計

f:id:shigekikoma2:20180130160709p:plain

心の会計(メンタルアカウンティング)という言葉があります。最近『ヘンテコノミクス』という本を読んで、行動経済学について事例を踏まえて漫画で学び直しているのですが、改めてこれは面白いなと思ったものを何回かに分けてブログの題材にしていこうと思います。行動経済学と言えばダン・アリエリー先生ですが、『予想通りに不合理』とか面白いけど結構分厚いんですよね。こちらの本はサクサクと学び直せるのでとてもいい感じです。 

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

 

今年の初詣、愚かな僕は「いい男になりたい」と願って顔面に怪我を負ってしまったわけですが、その手前で僕はお賽銭に使う5円玉がないことに気付きました。会社の同僚と一緒だったので僕は10円玉で5円玉をもらったのですが、同僚は5円玉が1枚しかもっていなく、その1枚を10円と引き換えにもらいました。

chikakuni.hatenablog.com

この時、僕は5円玉が2枚欲しかったわけではありません。そして10円玉1枚が惜しかったわけでもありません。もちろん同僚に後で5円もらいに行ったりもしていません。ただ、金銭的なやりとりを鑑みると僕は5円損する判断をしています。お賽銭という行動において僕は、10円玉より実質損をする5円玉1枚の方が価値が高いと優先順位をつけたということです。こういうのを心の会計というようで、実際の貨幣が持つ価値とは別で心理が作用し優先度を決めて価値をつけるという行動を指します。…今思うとこのやりとりでバチが当たったのかとも思うわけですが。

この考え方は、今の仮想通貨事情に置き換えてみると面白いかもしれません。あなたは1万円入った財布を落とすのと、1万円分の仮想通貨をハッキングされた時どっちが傷つくでしょうか。この場合の判断は、流れが早いあまり揺らぎがちな現代人の価値観の指標になるかもしれません。

 

僕のちかくからは以上になります。

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

 
考えの整頓

考えの整頓